働き方

助っ人募集!ちょっとチカラを貸してもらう採用を実施する狙い

投稿日:2017年7月14日 / by

弾力化する職場と雇用のカタチ

サイバーバズ 助っ人採用

サイボウズの副業採用とほぼ同時期に開始されたサイバーバズの副業採用。内容はほぼ同じだが、より働く側に立っている点で、ニュアンスがやや異なる。

採用力強化が目的なのは、サイボウズと同様。だが、同社では「その人の持つ能力を最大限に生かせる働き方ができれば世の中はもっとハッピーになるのでは?」という問題意識から、開始に至っている。

現状に満足している会社員がいるとする。その満足の度合いはともかく、きっかけがなければ、社会人生活の生涯をその企業で全うするかもしれない。それももちろんOKだが、もし、才能を活かす機会があればどうだろう。そうした可能性を刺激する採用スタイルとして、同社の副業採用は誕生している。だから、その名を「助っ人採用」という。

「能力のある人の隙間時間や余剰スキルを活用しようというのが開始する背景にあります。ですから、経験値の高いスキルを持ったプロフェッショナルの方に参画して欲しいですね。空き枠を埋めるということでなく、有能な方に助っ人をお願いするイメージですので、全職種で募集しています」と同社広報担当の篠原慶氏は説明する。

限りなく求職者の意向に沿う思惑とは

極めて柔軟性の高い助っ人採用。空き枠を埋めるのでないという点は、開放度が突き抜けている。そうしたこともあり、採用にあたっては、求職者が自在に雇用形態を選択できる。週1勤務や業務委託、リモートワークなど、求職者はあくまで、助っ人としてジョインできる雇用形態を選択し、勤務ができる。

あまりに求職者寄りで、戦力としてのメリットは少なそうにも思えるが、同社では社員の多様化や助っ人する側、される側という関係性がキープできることなどが、職場活性化に貢献するとして、その効果を実感をしている。通常のキャリア採用比で約10倍の応募数があり、個性的な人材との出会いも数多く生まれているという。

助っ人採用を活用し、本業に加え、3つの会社でパラレルに働く女性もいるといい、社会の新しい働き方の醸成にも貢献している。企業が、働く側の視点で優秀な人材との接点を求める流れは、今後加速することは必至だろう。そうなれば、自ずと企業間の壁はなくなり、必要なスキルが、職場間を自在に行き交う時代となる。その時にはもはや、正社員という概念が消失しているかもしれない…。(続く

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