
ほとんどの人が気付いていない日本人が楽にならない原因とは
変人・安田の境目コラム
時間がたつほど楽になるのが正しい努力
徹夜で仕事をやり続ける人。毎日8時間、必ず睡眠を取る人。選り好みせず、どんな仕事でも受ける人。自分がやりたい仕事しか、受けない人。徹夜して、どんな仕事でも受ける人と、よく眠り、仕事を選り好みする人。どちらが、頑張っていると言えるのでしょうか。私なら、間違いなく後者だと、答えます。
でも一般的には、頑張っているのは、前者。好き勝手、適当にやっているのが、後者。というように、分類されてしまいます。日本人は、苦労する人々が好きなのです。それは、明らかに間違いです。たとえば夏休みの宿題。毎日、少しずつ、コツコツやる人と、最後の一週間、徹夜でやり続ける人。どちらが、頑張った人なのでしょうか。
両方とも、頑張っている。頑張る方法、頑張るやり方が、違うだけ。確かに、そのような見方も出来ます。でもそれは、正しい努力だとは思えません。正しい努力と、間違った努力。その違いは、時間と共に明確になります。
間違った努力をすると、時間が経つほどに、しんどくなっていきます。正しい努力をすると、時間が経つほどに、楽になっていきます。間違った努力は、体力とやる気を、どんどん奪い取っていくから。正しい努力は、スキルとやる気を、どんどん蓄積してくれるから。
なぜ多くの人が間違った努力をしがちなのか…
つまり、正しい努力は、ずっと続けられる努力であり、間違った努力は、長くは続けられない努力だということ。では、正しい努力をする為に、私たちは、何から始めるべきなのでしょうか。その答えは、制約です。やるべき事と、やらない事。それを明確にし、そのルールで自分自身を縛るのです。
毎晩22時には、必ず寝る。午前中は自宅で働き、17時以降は仕事をしない。これは私自身を縛るルールです。このルールを守る努力。それは想像よりも、ずっと大変です。短期的に考えるなら、残業したり、睡眠時間を削ったりする方が、ずっと楽です。
でも、それでは、長続きしない。どんどん疲弊することが、目に見えている。だから私は、どんなに不便でも、どんなに大変でも、正しい努力をするのです。
頑張っているけど、ぜんぜん楽にならない。今、日本人は、皆そんなことを言っています。それは、驚くことに、日本人の大半が、間違った努力をしているからなのです。
<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
