働き方

モノが売れづらいに時代に必要な発想とは

投稿日:2018年1月15日 / by

変人・安田の境目コラム

集まった人に何かを売ることでみえてくるこれからの商売のカタチ

何かを売る為に、人を集める。集まった人に、何かを売る。大した違いは、無さそうに見えます。でもこの二つは、全く別物なのです。

何かを売るために、人を集める。この場合は、何を売るのかが、決まっています。すると当然、誰を集めるのかも、決まる。ターゲットの集客に成功すれば、売上はある程度計算することが出来ます。

集まった人に、何かを売る。この場合は、何を売るのかが、決まっていません。集まった人に合わせて、商品を考える必要があります。つまり、たとえ集客に成功しても、明確な売上は計算出来ない訳です。

売上や利益の、計算が立つかどうか。これは経営者にとって、極めて重要なことです。売上と利益の計算が立たないと、集客に投資をすることが出来ないからです。

どれくらいの利益が見込めるのか。だったら、どれくらい集客に投資出来るのか。その順番で考えることが、これまでの経営の常識。でもそれが、変わりつつあるのです。

これからはあやふやなビジネスモデルが主流に

集客を先に考える。人が集まってから、マネタイズの方法を考える。この、何ともあやふやなビジネスモデルが、主流になるかもしれないのです。

なぜ、そんなことが起こっているのでしょうか。それは、集客という発想そのものが、通用しなくなりつつあるからです。つまり、広告や営業が、効かなくなっているのです。

広告はもう、昔のような威力を発揮しません。営業もまた、その地位を失いつつあります。私たちは、売られることが嫌いだから。自分で見つけて、自分で選んで、自分の意思で、買いたいのです。

環境が変われば、ビジネスも変わります。いや、変化せざるを得ないのです。今、経営者に求められているのは、商品を売るスキルではありません。

お金や広告を使わずに、人を集めるスキル。集まった人から、商品を生み出すスキル。それが次世代のビジネスには、必要不可欠です。これまでの常識は、もはや通用しないのです。

回収が見込めるビジネスに投資する。それがこれまでの、経営者の仕事。人が集まる場を作り、マネタイズの仕組みを考える。それがこれからの、経営者の仕事。

何より大事なのは順番です。「売り」を目的とする場所に、人は集まってきません。「楽しい」場所に、人は勝手に集まってきます。

利益から考えないこと。すぐに儲けようとしないこと。買ってくれない顧客を大切にすること。今求められているのは、発想の転換なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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