働き方

広告費をかけることが愚かな理由

投稿日:2018年4月16日 / by

なぜもっと真剣に集客の工夫をしないのか

なぜ皆さん、もっと集客に力を入れないのでしょう。もっとたくさん、広告費をかけろ!という意味ではありません。広告費をかけない努力。広告に頼らず、集客する工夫。それをもっと真剣にやるべきだと、私は申し上げたいのです。

例えば、美容室や外食店。その経営者さんたちが、声を揃えてこう言います。「自分たちは、ホットペッパーのために働いているようだ」と。不動産の経営者なら、SUUMO(スーモ)。ウエディングの会社なら、ゼクシィ。別に私はリクルートを、嫌っている訳ではありません。賢いなあ、と思います。クーポンをつけて、お客さんを呼ぶ。すると安さに惹かれて、お客さんが来る。安くなくなったら、お客さんは来ない。

来なくなったら、どうするか。また、広告を出すのです。クーポンをつけて、新規顧客を呼び込む。その繰り返し、繰り返し。広告を出したら、お客さんが来る。広告を出さないと、お客さんが来ない。だから広告を出し続けるしかない。そう嘆く経営者の、いかに多いことか。

広告依存症から脱出する唯一の方法

考えられる限り無駄を切り詰め、社員の給料も抑え、時には経営者自身が現場で働き、やっと手に入れた利益。その利益の大半を、広告費につぎ込んでしまう。いや、つぎ込み続けるしかない。それはもはや、広告依存症という病。

酒でも、タバコでも、麻薬でも、一緒。依存症から脱する方法は、ひとつだけ。それは、止める決断をすること。広告を止めると、まず決断するのです。止めると決断したら、計画書を作ります。いつ迄に、広告費をゼロにするのか。期限を決め、そこに向かって徐々に、広告費を減らしていくのです。

毎月8%の広告費を削れば、1年後には、ほぼゼロになります。その浮いた経費を、新たな集客に使うのです。ポイントは人にお金を使うこと。人を呼ぶのは広告ではなく、人だから。人間こそが、集客のコアなのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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