働き方

フリーランス最大のボトルネック解消へ画期的実験がスタート

投稿日:2018年6月26日 / by

仕事が保証されるベーシックワーク制度とは

ランサーズがフリーランス向けに仕事保証付きの教育プログラム「ベーシックワーク制度」の実証実験を今夏よりスタートする。参加条件はフリーランスであることだが、選考をパスする必要がある。フリー専業、副業は問わない。保証額は、月10万円、5万円、3万円の3パターン。保証期間は最短3か月、最長6か月。実証実験での対象職種はライター職のみで、募集人員は最大10人。

ベーシックワークは、自治体が市民に一定期間の就労を保証する仕組み。イギリスの経済学者、アンソニー・アトキンソンが、社会の困窮問題解決策として提起したといわれる。ベーシックインカムが、国民に一定額を給付する仕組みに対し、ベーシックワークでは、仕事を通じての報酬としての“給付”で、社会的意義が大きく異なる。

個のエンパワーメントをミッションに掲げ、創業以来フリーランスが抱える課題解消に注力し、その活躍をバックアップするランサーズ。民間として初となる取り組みも、これまでの歩みの通過点でしかない。

「フリーランスが直面する課題として最も多いのが、顧客の確保。いま収入があっても明日にはなくなるかもしれないという不安を常に抱えています。その解消を第一に、仕事確保に費やす時間を減らし、可処分時間を増やすことで、どんな行動を起こすのかを検証するのが今回の実証実験の大きな狙いです」と同社広報の潮田沙弥氏は、実証実験をスタートする狙いを説明する。

正社員は、給与を保証してもらう代わりに“自由”に制限がかかる。一方のフリーランスは、自由を手に入れる代わりに安定を失うことになる。そこは自己責任だとしても、不安定さが負の連鎖となり、スキルアップを妨げたり、報酬の下落に甘んじることにつながっているとすれば、その根は深い。実証実験では、そうした部分を見極め、健全なフリーランスの労働環境の在り方をあぶりだすことになる。

少なくとも毎月10万円の仕事が保証されていれば、それに要する時間は必要としても、交渉や契約書チェックなどの雑務などは回避できる。可処分時間が増えることで、真の自由時間が確保できる。その時、フリーランスはどんな行動をとるのか。より報酬アップするために他の仕事にも積極的に取り組むのか、スキルアップに時間を割くのか、家族との時間を増やすのか…。

仕事が保証されることでフリーランスの働き方にどんな影響が及ぶのか

今回の実証実験では、併せて教育プログラムが提供されており、実験参加者は、ランサーズが用意するライター塾(1期生の募集期間は2018年7月6日まで)でスキルアップを図ることができる。実験ではそれによる仕事への取組み方や報酬への考え方の変化などもリサーチしていく予定で、これまでは見えてこなかったフリーランスの働き方の新たな側面の発見にもつながりそうだ。

募集開始直後から応募が殺到するなど、その反響は大きく、フリーランスに大きな刺激を与えている仕事保証。同社では今後、実証実験の結果を踏まえ、ベーシックワークの可能性を精査。次のステップとして、他職種への展開や保証額の増額なども視野に入れながら、本格導入へ進むか否かの判断材料を蓄積していく。

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