働き方

多くの人がレッド・オーシャンで戦ってしまうまさかの理由

投稿日:2018年10月1日 / by

変人・安田の境目コラム

進むべき道の邪魔をする「思い込み」という名のブレーキ

ブルー・オーシャンとレッド・オーシャン。どちらを選ぶと聞かれたら、普通はブルー・オーシャンを選ぶ。そう思いますよね。でも現実は、そうではないのです。圧倒的に多くの人が、レッド・オーシャンで戦っているのです。しかも自分自身の意志で。あえて厳しい市場を選んでいる。

一体何故なのでしょう。ブルー・オーシャン戦略は難しい。特別な才能や、スキルが必要。運不運の要素も大きい。それが理由なのでしょうか。レッド・オーシャンは厳しい。だけど手堅い堅実なマーケット。それがレッド・オーシャンを選ぶ理由なのでしょうか。

ギャンブルか堅実か。そう聞かれたら、確かに堅実な方を選びますよね。我々日本人は特にそうです。でも本当に堅実なのでしょうか。

なぜ人は厳しい道を選んでしまうのか…

多くの人がレッド・オーシャンを選ぶ理由。それは堅実だからではありません。堅実だと思い込んでいるだけなのです。競争は激しいけど、おそらく堅実な生き方なのだろう。一見楽そうに見えるけど、きっとギャンブルみたいな生き方なのだろう。そう思い込んでいる。

つまりは、考えていないのです。何をもって堅実なのか。何をもってギャンブルなのか。その根本的な部分を思考していない。思考しないで決めている。信じられないかもしれませんが、これが事実なのです。

何のために勉強するのか。何のために学校に行くのか。何のために働くのか。何のために就職するのか。

こういう根本的なことに、疑問を抱いてはいけない。それは無意味な疑問だから。遠回りになるだけだから。そう刷り込まれてしまっている。

調べれば何でも分かる時代に、年表を暗記し続ける意味。楽しく働けるチャンスがある時代に、レッド・オーシャンで戦い続ける意味。ちゃんと考えなくちゃいけないです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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