働き方

人手不足を解消するアノ手コノ手

投稿日:2018年10月12日 / by

お毒 人手不足が深刻っていうけど、ホントその通り。求人出しても、ほぼ誰も応募してこないわね。こんな店でも昔は、少ないけど応募はあったんだけどね。

nekodaBup

編集部ニシ 時給900円、交通費なしじゃ誰も来ないでしょう。いまは人手不足対策にひと工夫ふた工夫しないと求職者のハートは掴めない時代です。例えば、社会福祉法人あかね(兵庫県尼崎市)は、採用面接に新しい形を導入します。その名も「デリ選」。学生が面接官をデリバリー出来るんです。なんとしても面接の機会をつかみたいという企業側の熱意がムンムンでしょ。

猫田先生 ふつうは学生がなんとしても面接の機会を得るために熱意を示すものだが、売り手市場の今は完全に逆なんだな。

お毒 そんなことしてたらうちは会社潰れちゃうわよ。なんせ人がいないんだから。せめてきてくれたらランチをご馳走してあげるくらいかな、できるとしたら。

編集部ニシ それじゃずっとワンオペ経営を続けてください。ちょっとユニークな人手不足対策もありますよ。小田象製粉株式会社(本社:岡山県倉敷市、代表取締役社長:小田 眞司)が、機能性強力粉として「GANESHA(ガネーシャ)」を発売しました。実はこの強力粉、パン屋の人手不足解消を目的に開発されたんです。

毒舌家

お毒 なにそれ、強力粉が勝手にパン作りをするっていうの?

編集部ニシ AIじゃあるまいしそんなわけないでしょ。パン作りは仕込みから焼成まで約5時間かかります。そのため長時間の拘束になり、新人が定着しづらいといわれています。生地を冷凍・冷蔵すれば、効率化できるのですが、そうすると障害が出てパンの品質が落ちてしまいます。そこでこの強力粉では小麦粉の粒度に着目し、細かくすることで保水性を向上させ、冷凍・冷蔵を可能にしました。新人でも扱いやすくなり、定着しやすくなるということです。

猫田先生 普通、社員の定着というと職場環境を良くしたり給料をアップしたりするけど、原料を加工しやすくして結果、作業員の負担を軽減するってのは、着眼点がユニークだよな。パン屋でいうと確か、AIを使った画像認識で形を識別してレジ作業を効率化するツールもあったよな。

編集部ニシ ハイ。また、物流部門などでもRFIDを活用するなどで自動化/効率化が進んでいて、小売りを取り巻く環境はかなり省人化が進化しつつあります。ユニクロの倉庫でも8時間の作業が15分で終わるように最新設備で自動化/効率化を実現したそうです。人手不足が切実なだけに、一気に普及が加速するかもしれません。

猫田先生 ここに電子マネーの普及が加われば、サービス業はもっと革新的な人手不足策が出てくるだろうな。無人店舗が増えるのは確実だな。へん0

編集部ニシ お毒さんところも無人化がいいんじゃないですか。ロボットを導入して接客してもらう。その方が繁盛するんじゃないですか。

お毒 甘いわね。アタシ目当てで来る客がいっぱいいるのよ。感情も表情もないロボット相手に誰がお金払って飲みに来るってのよ。家でゆっくり飲む方がましでしょ。AIとかロボットにもできない領域は必ずあるの。どんなに店舗の無人化が進んでもスナックは最後まで残るわ。

編集部ニシ 愛はAIに勝つ、ですか。まぁ、確かに人が減ってロボットの労働量が多い世の中っていうのもなんだか人間味がないですね。人恋しさ、ってニーズが逆に出てくるかもしれませんね。

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