働き方

稼ぐこと以外を目的にした仕事が必要な深~いワケとは

投稿日:2018年10月15日 / by

変人・安田の境目コラム

生きること=稼ぐは本当なのか

お金を稼ぐことは、とても大事。それを否定する気はありません。お金がないと家賃も払えないし、ガス代や電気代だって、現金がないと支払えないですからね。

とは言え、です。お金を稼ぐことは人生の目的ではない。これもまた確かなことです。お金を稼ぐことは、人生を快適にするための手段である。人生を豊かにするための手段である。つまり、生きること>お金を稼ぐことという図式なわけです。

でもここで出て来るのがお金を稼がなければ生きていけない、という理屈。すなわち、生きること=お金を稼ぐことという図式に変えられてしまう。

なんのために生きるのかでブレないために必要な稼ぐ以外の仕事

人はパンのみに生きるにあらず、などと言われても、多くの人にとって生きることとは、食べていくこと。すなわち死なないことなのです。死なないために生きる。なんだか正しそうにも聞こえます。でもよ~く考えてみると、やっぱりなんか変ですよね。

電池に例えるなら、こうなります。電気がなくなると、電池は死んでしまう。生きること=死なないこととするならば、生きる=電気を使わないこと。死なないために、電気は一切使わない。それは電池として、生きていると言えるのでしょうか。生きるとは、命を使うこと。つまり、生きることとは、少しずつ死んでいくことに、他ならないのです。

では何のために生きるのか。ここが一番大事ですよね。稼ぎがないと生きていけない。でも稼ぐために生きているのではない。だからこそ、稼ぐこと以外を目的にした学習や、稼ぐこと以外を目的にした仕事や、稼ぐこと以外を目的にした努力や、稼ぐこと以外を目的にした役割が、人生には必要なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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