
お金を稼ぐ意味が薄れるAI時代に働く意味とは
変人・安田の境目コラム
お金儲けがヒト以外にシフトする中で人間がやることとは
力仕事が人間から機械に移り、頭脳労働もコンピュータに移り、お金儲けさえもがAIに移る…。この先人間は何をやればいいのでしょう。
働く目的は人によって違いますが、共通しているのは「お金を稼ぐ」という部分。この部分がなくなってしまったら、私たちは一体何のために働くのでしょうか。やり甲斐とか、生き甲斐とか、人の役に立つ喜びとか、自分自身の楽しさとか。
お金以外にも、もちろん働く理由はたくさんあります。でも、お金を稼ぐという目的がゼロなんて、そんな仕事はイメージが湧きません。それはもはや仕事と呼べないかもしれない。じゃあそれは一体何なのでしょうか。私にはさっぱり分かりません。きっと誰にも分からないでしょう。
お金という概念を持たない人に、お金とはどういうものかを説明する。時間という概念を持たない人に、時間とはどういうものかを説明する。そういう難しさが、そこにはあるのではないでしょうか。
私たちにはとても理解しにくいこと。でも分かる人にとっては、簡単なこと。ごく当たり前なこと。お金以外のために働くということ。
稼がなくても食べていけるのになぜ働くのか
稼がなくても食べていける。稼がなくても住むところがある。稼がなくても生活できる。それはもうとっくに、実現可能なのかもしれません。実現可能だけど、実現していない。それは私たちが恐れているから。働かなくても生きていける社会を、お金がなくても生きていける社会を、私たちがとても怖がっているから。
お金がないと生きていけない。だからお金のために働く。それがこの社会を動かす根幹のルール。人を集め、人を動かし、文明と現代社会を築き上げてきたもの。それは紛れもなくお金だったのです。
権力が人を動かす時代から、お金が人を動かす時代に変わり、次は一体何が私たちを動かすのか。AIによる明確な指示でしょうか。それとも私たちの心の声でしょうか。答えはもうそこまで来ています。
