
成果倍増! 忘年会改革を実施した企業はなにをしたのか
編集部ニシ すっかり忘年会シーズンになりましたね。私も来週なんかは忘年会貧乏になりそうです。
お毒 ウチもおかげさまで結構予約入ってるわね。paypay未対応なんだけどね。
猫田先生 会社の忘年会なんて昔からだけど、ほとんどはいやいや参加してんだろ。もうやんなくていいじゃねぇのか。金と時間の無駄だろ。
編集部ニシ 確かにアンケートなんかをとるとたいていは半数以上が行きたくないとなりますね。理由は「つまらない」、「年末くらい気の合う仲間と飲みたい」と全く乗り気じゃない人が多いみたいです。そんな忘年会にメスを入れた企業があるんです。グローバルビジネスの総合コンサルティングサービスを提供するサイエストです。
お毒 忘年会廃止でも決めたのかしら。
編集部ニシ そうじゃなくて、忘年会のやり方を改革したんです。具体的には開催日の早期確定、スタート時間の前倒し、開催場所を社内フロアに変更、です。これらは全て、参加する上でネックになっていたことなので、アップデートしたわけです。
猫田先生 確かに忘年会は決まるのが遅いし、スタート時間が中途半端だと行きづらいし、場所が店舗だと遅刻早退がしづらいって部分はあるわな。
編集部ニシ そうした部分をただネガティブに捉えて開催自体をなくしてしまうのではなく、どうやったら参加しやすくなるかから逆算して、改革したわけです。働き方改革が推進されているワケですが、忘年会だって改革してもおかしくないですからね。
猫田先生 それで成果はあったのか。
編集部ニシ 開催は来週ですが、参加者は昨年の2倍となり、9割に増加したそうです。準備を部署を超えた縦割りにして、参加意欲を高めるなど工夫したことも参加率アップに貢献したようです。
猫田先生 それは素晴らしいな。忘年会なんて、特に業務に関係ねぇけど、しっかりと向き合う姿勢がいいよ。売り上げとか業績にばかり目を向けても報われづらい時代だから、こうした企業姿勢がこれからは案外重要なってくるかもな。
編集部ニシ その通りですね。これからますます多様性が重要になってくると思いますが、一方で組織としての結束力も軽視はできません。常に創意工夫する姿勢がとても大切になってくるでしょうね。
お毒 なるほどね。じゃぁ、受け入れる店側としてアタシは、完全個別会計制を導入しようかしら。飲食した分だけの請求。忘年会って会費制が基本だから、飲み食いしない人は損でしょ。
編集部ニシ それってただの個別会計でしょ。