働き方

デジタル時代をスマートに生きる情報発信の作法

投稿日:2019年1月28日 / by

変人・安田の境目コラム

「凄い人」はどうやってつくられるのか

私のことを本で知った。少なからずそういう人と出会います。本を出してきたことは、ひとつの誇りでもあります。出版には結構お金がかかるので、出版社も簡単には出してくれません。売れる見込みがなくてはならない。だからこそ、本が出せること、それが書店に並ぶことは、名誉なことでもあるのです。


実際、本を出している人は、「きっと凄い人なのだろう」という目で見られます。講演にもたくさん呼ばれます。私も本によって、凄い人だと思われてきました。今でもそう思ってくれている人がいるかもしれません。

でもそれはイメージであって、現実ではないのです。私の本が書店に並んでいても、私が凄いわけではない。これは謙遜ではなく、事実を伝えているだけなのです。

テレビに出ている人も、映画に出ている人も、特別に凄い人ではない。でも凄い人だと思われている。これが現実なのです。凄い人であることはもちろん大事。でも、凄いと思われることも、同じくらい大事なことなのです。イメージは現実の私の人生を、大きく変えてしまうのです。

なぜWebでの発信情報に労を惜しまないのか

私は今、ものすごい時間をかけて、webでの情報発信をやっています。発信している量は大したことはありません。ツイッターなら1日たった140文字。でもその140文字を精査しています。考えて、考えて、書き直して、納得いったものだけを発信する。そういう作業をもう6年間やっています。

ツイッターだけではありません。フェイスブック、ポッドキャスト、webコラム、web対談、webマガジン。ものすごく丁寧に発信しています。それはwebにおける私のイメージが、後々の私の人生を変えて行くと、確信しているからです。

本はいずれ劣化してなくなります。でもwebデータはなくならない。20年後、50年後、100年後の私。それを今コツコツと紡いでいるのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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