働き方

いい仕事をするにはやっぱり職場の空気が大事なことが判明

投稿日:2019年4月9日 / by

よどんだ空気の職場は本当に仕事がはかどらないのか

働きにくい会社を「空気がよどんだ会社」といったり、「閉塞感のある職場」と表現したりする。そこにはいろいろな意味が含まれているが、基本は人間関係に起因することが元凶とされる。

オフィス空間

オフィスの空気はいいのが一番

では実際に、職場の空気は仕事にどんな影響を及ぼすのか。空気環境コンサルティングを主力業務とする総合脱臭メーカー、株式会社カルモア(所在地:東京都中央区、代表取締役:村岡 昌憲)が、空気品質の違いによる脳機能の変化の差異について実証実験を行っている。ズバリ、いい空気は脳を活性化するのか、ということだ。

実験は古賀良彦氏(杏林大学名誉教授・医学博士)監修のもと、同社が開発した酸素クラスターイオン及び空間フレグランスの香りにより空気品質を高めることで、脳活動の効率を上昇。それにより「パフォーマンスが向上する」と仮説を立て、前頭葉の血液量変化を測定することにより脳科学的に検証を行った。

対象は、20代~30代の男女8名。オフィス空間内の3条件の空気品質で、それぞれの環境下での3つのテストのパフォーマンスや前頭部の脳血液量変化を測定し、空気品質が与える効果を測定した。脳血液量の変化は、株式会社スペクトラテックの近赤外線スペクトロスコーピー(NIRS)OEG-SpO2を使用し、前頭部16部位の脳血液量変化(ヘモグロビン変化)の測定分析を行った。

記憶課題(2-Backテスト)の結果は、ブランク雰囲気に対し、特に顕著だった:カルモア調べ

その結果、特に空気品質を高めていない場合(以下、ブランク)の雰囲気に対し、イオン及び香りによって空気品質を向上させたところ、3種のテスト(2-Backテスト、ウィスコンシンカードソーティングテスト、内田クレペリンテスト(変法))のパフォーマンスはいずれも顕著に向上した。特に記憶課題(2-Backテスト)の結果は、ブランク雰囲気に対し、イオンで1.25倍、香り雰囲気で1.33倍の向上が認められた。

臭いのコントロールでオフィス環境を整備する効用

これらの結果を受け、監修した古賀氏は次のように解説する。「酸素クラスターイオンには、悪臭の元となるニオイの分子を分解脱臭したり、空中に浮遊している菌やウィルスを除菌したり、人体に有害なVOCなどの化学物質を除去することにより空気を清浄化する作用があることが分かっている。一方、柑橘系の香りは脳機能の活性化をもたらすことが知られている。すなわち、前者はニオイを除去し、後者は香りを付加することで空気の品質を高める。異なる2つの方法の有用性が今回の実験により明らかになった」。

調査結果

香り雰囲気における2-Backテストの男女のパフォーマンスの比較:カルモア調べ

その上で古賀氏は、職場の空気品質による生産性向上につながる可能性を示唆した。「実験の効果は特に女性の場合により高いことも分かった。これらの結果から、脱臭と香り雰囲気を上手に使い分け、オフィス環境を整備すれば、望ましいワークライフバランスを実現することが期待され、とても興味深い」。

比喩的に「空気がよどんでいる」という表現があるが、実際に職場の空気に何の対策もしないと、しないより環境が良くないことは明らか。その結果、生産性は停滞する。逆に脱臭や心地よい香りの付加により脳機能が高まる。なんだか空気が悪い。そう感じたら、窓を開けるもよし、脱臭するもよし、いい香りを噴射するもよし…。何らかの対策をすることで、文字通りガラリと空気が変わるかもれない。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について