働き方

ドリンク代の半額が支援金になる世界初のファンディングが発進

投稿日:2019年6月6日 / by

地方創生×ファンディング×乾杯×事業拡大=?

問題です。地方創生×ファンディング×乾杯×事業拡大=? 正解は、北海道を盛り上げるプロジェクト「ほっとけないどう」。サッポロビールが主体となって運営される同イベントは、北海道の新しい魅力を生み出す共創活動で、新しいプロジェクトにチャレンジする人とその活動を支援する人が集うコミュニティづくりを目指す。

大塚紗弓氏

プロジェクトでは様々な取り組みが行われるが、軸になるのは「ほっとけないAWARD」。これは、プロジェクト挑戦者がプレゼンをして、支援者にアピールするイベントで、これらに対し、支援者からの支援額の大きさが決まってくる。

第1回目のプレゼンには3人が登壇。北海道産無添加ベビーフードの拡販を目指すシングルマザーの大塚紗弓氏は、自身の経験も踏まえ「安心して食べさせる離乳食を全国へ広げるためにサロン事業を拡大したい」とアピール。武田雄一郎氏は、移動に制限がなくなり、笑顔があふれる世の中を目指したいと、モビリティをインフラにして地域住民に提供する事業に挑戦することを熱弁した。

柴田アリサ氏

北海道札幌市出身で同地で乳製品/卵/小麦・白砂糖不使用のお菓子の専門店を経営する柴田アリサ氏は、「私自身アレルギーがあるが、それ以外にも世界には様々な事情で食べられないものがあったりする。そうした中であえて、乳製品/卵/小麦・白砂糖不使用のお菓子をつくることで選択肢があることを知り、そこからいろんなことを知ってもらいたい」と挑戦の狙いを力説。こうした情報を発信するオウンドメディア立ち上げたいことをアピールした。

個ワーカー時代の新しい支援のカタチになる可能性も

いまならこうしたアピールは、クラウドファンディングを活用することで資金集めも可能だ。とはいえ、何でもかんでもクラウドファンディングでは、支援者にとっても思い入れが持ちづらい。同イベントはそこに北海道という地域を絡めたことで、北海道にゆかりがあるだけでも興味を引きやすくなっている。さらに、支援のカタチも特設の「ほっとけないBAR」でのドリンク額の半分という手軽さで、ごく自然に応援できる。

同イベントを企画したサッポロビールマーケティング開発部の土代裕也氏は「ある種の地域創生ですが、面白さ、楽しさ、ゆるさを大事にしました」と狙いを説明。一企業の販売戦略的側面はぬぐえないが、今後、個が主体になる働き方が浸透していくプロセスで、プロジェクト支援の一つのカタチとして、参考にすべき要素が凝縮されたイベントといえそうだ。

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