働き方

完全フラットになる次世代の組織と個人の関係

投稿日:2019年6月17日 / by

<変人・安田の境目コラム>

全てが個で完結する時代が意味すること

組織から離れ、個として活動する。この先、そういう個人がどんどん増えていくでしょう。自分で商品をつくり、自分でお店を開き、自分で集客し、自分で販売する。すべてが個で完結する。そういう時代になったのです。

つくる人は個人。売る人も個人。買う人も個人。個と個が直接繋がる時代。

組織の役割は、劇的に変化するでしょう。個を雇い、個を育成し、個を管理する時代の終焉。

たとえばブランド。組織のブランドを個に背負わせる。それがこれまでの関係。個のブランドを組織が使わせてもらう。それがこれからの関係。会社の信用に個人が乗っかるのではなく、個人の信用に会社が乗っかる。会社が広告で集客するのではなく、個人が発信して集客する。

雇わないし、雇われない。教育しないし、教育されない。管理しないし、管理されない。ある意味とても対等な関係。それが次世代の組織と個人。

非雇用時代に個に求められるパワーとは

個人が身につけるべきは、上司に評価されるスキルではありません。そんなものには一円の価値もない。身につけるべきはweb世界での、発信力、信用力、ブランド力。それがあれば組織に重宝されます。

組織がやるべきことは、雇用でも教育でも管理でもなく、場づくりです。魅力的な場づくり。それがあれば、優秀な個人が集まってきます。

組織から離れたら食えない個人。それを囲い込む時代は終わりました。組織から離れても困らない個人。それこそが価値の源泉なのです。

自分のメディアとコンテンツを持っていて、多くのフォロワーがいる個人。それが組織の必要とする個人なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

 

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