
ネット上で分身が自分以上に活躍する時代がやってくる
<変人・安田の境目コラム>
もう一人のヤスダヨシオが生まれる日がそう遠くない時代に到来する
ネットの中のもうひとりの私。それはアバターみたいなもの。私の手間と感性と、そしてテクノロジーによって生み出された、私自身の一部。
今、この書き込みは本物の安田佳生が書いています。でも、何年か先には、もうひとりのヤスダヨシオが書いているかもしれません。
私よりも面白い文章や、私よりも上手な文章を、私の代わりに書いてくれる。私の代わりに返信もしてくれる。私の代わりにアポも設定してくれる。
そういう時代になるでしょう。しかもそう遠くない未来に。私はそれが待ち遠しいです。ホントいい時代に生まれました。
自分の分身がネットの中に残り続ける
もうひとりの私。それはどんな人でしょう。本物の私とまったく別人かもしれません。ちょっとだけ似ているかもしれません。あるいはそっくりかもしれない。本物以上に個性的かもしれない。
たぶんそれは自分次第なのでしょう。ゲーム内のアバターを作るみたいに。本物よりもかっこよく、本物よりも強く、本物よりも性格がいい。どんな人格も作り放題です。
でも私だったら、かなり自分に近いものを作ります。まったく同じじゃないけど、リアルな身体と体温を持った、もうひとりの私。
弱いところや、ダメなところや、ズルいところも、引き継いでもらう。ちょっといい部分や、意外と正直な部分も引き継いでもらう。だってそれが私だから。
もちろん私より賢いし、私より体力もあって、タフでしょう。だってアバターくんですから。そのアバターくんは、私よりも活躍するかもしれない。モテるかもしれない。歴史に名前を残すかもしれない。
何がいいって、生身の私が死んだ後にも残るってこと。もしも今、アインシュタインとか、織田信長のアバターがいたら、それって素敵じゃないですか。等身大だけど、ちょっとだけ背伸びさせたアバターくん。私だったら、それを残したい。
