働き方

なぜ雇わない経営が合理的になりつつあるのか

投稿日:2019年8月19日 / by

<変人・安田の境目コラム>

雇わない経営とは

雇わない経営。私は今、それを広めています。あんなに採用を勧めていたのに、と思われるかもしれません。

採用でも私の中では矛盾していないのです。働く人のやる気と能力を最大化し、会社の利益も最大化する。それが私のやりたいこと。

目的は変わっていないのです。ただやり方が変わっただけ。新卒を採用し、自社の文化で育成し、強い組織を作り上げる。それがかつての私の提案。

雇用を手放し、管理と育成もやめて、強い組織を作り上げる。それが今の私の提案。

なぜこんなにも考え方が変わってしまったのか。それは環境が変わったからです。

冬場に重宝したダウンジャケットも夏場になったら脱がなくてはならない。それは当然の道理なのです。

世の中の激変で社員と会社の関係が変化

世の中は激変しました。会社のあり方が変わり、人の働き方が変わり、会社と社員の関係も変わりました。もう同じではいられないのです。会社の利益のために働く。そこにモチベーションはありません。社員の生活を守るために経営する。そんな余裕もありません。

今起こっていることは、単なる人材不足ではありません。単なる不景気でもありません。まったく新しい会社経営。まったく新しい働き方。まったく新しい関係性。それが生まれつつあるのです。

社員をどんどん増やすことによって売上と利益を拡大していくというスキームの終焉。

会社に勤め、指示された作業をこなし、決まった報酬を得るというスキームの終焉。

雇わない。雇われない。まったく新しい関係性の中で、お互いの利益を最大化する。それが新しい組織の形。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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