働き方

雇う側と雇われる側が円満にいかない最大の理由

投稿日:2019年9月16日 / by

<変人・安田の境目コラム>

「男」と「女」は互いに分かり合えるのか

男と女が違うように、雇う側と雇われる側は違う。これは事実です。紛れもないただの事実。だからと言って、「男と女は分かり合えない」というわけではありません。もちろん分かり合えます。
採用ベストセラーとなった書籍、『話を聞かない男。地図が読めない女』。この本が書かれた目的は、まさに分かり合うことです。では何を分かり合うのか。この本には明確に書かれています。

男と女は違う。男の脳と女の脳は作りが違うから。まずそこから始めよ。それがこの本のメッセージ。違うという前提があるから、会話が成り立つ。考えてみれば、ごく当たり前の話です。なぜ俺の言うことが分からない?なぜ私の気持ちが分からない?それは根本が違うから。ただそれだけのこと。

雇われる人間と雇う会社の間にある「溝」を理解する

会社と社員も同じです。そもそも違うものなのです。だからこそ、そこからスタートしなくちゃいけない。

頑張っているのに、給料が増えないのはなぜか?頑張っているだけで、給料が増えると思うのはなぜか? なぜ言われたことしか、やろうとしないのか?なぜ言われたこと以外を、やると思っているのか? 貢献した利益以上に、給料を払えるはずがないだろ?もらった給料以上に、仕事をするはずがないだろ?

男と女が違うように、雇う側と雇われる側は違う。当たり前の話なのです。だって男と女は違うのですから。雇う側と雇われる側も違うのですから。なぜ分からないのか。この愚問をそろそろ終えましょう。分からないのは同じだと思っているからです。違うという事実を受け入れる。そこにしかスタート地点は無いのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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