
何かに行き詰った時の「自分との対話」のススメ
<変人・安田の境目コラム>
とにかくまず「書く」こと。それが自分との対話
自分との対話をするなら、書くことをオススメします。お金もかからないし、パソコンさえあればどこでもOK。まずテーマを決めます。たとえば「働くとは何?」とか。「人間とは何か」でもいいし、「生きている意味」でもいい。
オススメは、できるだけ根元的な、簡単に答えられないようなテーマ。もちろん答えをググってはいけません。それでは対話にはなりませんから。そんなこと分からないよ。ひとことで言えばこうじゃないの。というテーマについて、じっくりと考えてみるのです。
じっくり考えて、2000文字の文章にまとめます。別に2000文字じゃなくてもいいんですけど、短かすぎず、長すぎないことが大事。そしていつも同じ文字数であること。たとえば「人間」について書く。猿から進化した動物であるとか、頭がいい動物であるとか、とんでもないおバカな動物であるとか。2000文字にまとめる。
これが終わったら、書いたものを消去します。せっかく書いたのに、と思うかもしれません。でも思い切ってズバッと消しましょう。
書いては消し、書いては消し、繰り返す。それがコツ
消し終わったらもう一度考えます。人間って何だろうと。お金を集めたがる生き物。他人と比較したがる生き物。優越感を持ちたい生き物。また新たな解釈が出てくるでしょう。それをコツコツとまとめいくのです。2000文字になるまで推敲し、人間とは何ぞやをまとめる。
まとまったらもう一度読み返し、自分と対話します。ほほう。君はこう考えるかね。私だったらこう考えるな、という対話。対話が始まったら、また消去して書き始めます。人間とは死にたくない動物である。人間は死に向かう動物である。人間は死を自覚する動物である。
何度も何度も書き、何度も何度も読み、何度も何度も対話する。それが自分と対話する方法。自分が何者であるかを知る方法。
