働き方

何かに行き詰った時の「自分との対話」のススメ

投稿日:2019年9月30日 / by

<変人・安田の境目コラム>

とにかくまず「書く」こと。それが自分との対話

自分との対話をするなら、書くことをオススメします。お金もかからないし、パソコンさえあればどこでもOK。まずテーマを決めます。たとえば「働くとは何?」とか。「人間とは何か」でもいいし、「生きている意味」でもいい。

自分との対話オススメは、できるだけ根元的な、簡単に答えられないようなテーマ。もちろん答えをググってはいけません。それでは対話にはなりませんから。そんなこと分からないよ。ひとことで言えばこうじゃないの。というテーマについて、じっくりと考えてみるのです。

じっくり考えて、2000文字の文章にまとめます。別に2000文字じゃなくてもいいんですけど、短かすぎず、長すぎないことが大事。そしていつも同じ文字数であること。たとえば「人間」について書く。猿から進化した動物であるとか、頭がいい動物であるとか、とんでもないおバカな動物であるとか。2000文字にまとめる。

これが終わったら、書いたものを消去します。せっかく書いたのに、と思うかもしれません。でも思い切ってズバッと消しましょう。

書いては消し、書いては消し、繰り返す。それがコツ

消し終わったらもう一度考えます。人間って何だろうと。お金を集めたがる生き物。他人と比較したがる生き物。優越感を持ちたい生き物。また新たな解釈が出てくるでしょう。それをコツコツとまとめいくのです。2000文字になるまで推敲し、人間とは何ぞやをまとめる。

まとまったらもう一度読み返し、自分と対話します。ほほう。君はこう考えるかね。私だったらこう考えるな、という対話。対話が始まったら、また消去して書き始めます。人間とは死にたくない動物である。人間は死に向かう動物である。人間は死を自覚する動物である。

何度も何度も書き、何度も何度も読み、何度も何度も対話する。それが自分と対話する方法。自分が何者であるかを知る方法。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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