働き方

「会社が終わる時代」にどうしたらいいか

投稿日:2019年10月28日 / by

<変人・安田の境目コラム>

「会社という組織」はまだ続いている。が…

不連続の時代。そう言われて久しいですが、じつはまだ続いていたのです。変化しながらも続いてきた。それが株式会社の時代。資本家が会社を設立する。人を雇用し、組織を動かし、売上と利益を積み上げていく。大量生産や業務の効率化。それを可能にする会社組織の時代。
働き方は変わる一方、個人と個人が直接繋がって、たくさんの小ビジネスが誕生する。資本、経営、管理という役割が消え、新たな事業組織が誕生する。それがこれから始まる新しい時代。資本家も経営者もいない?じゃあ誰が責任を持つのか?どうやって組織を動かすのか?評価はどうする?資金繰りは?売上や利益の目標は?疑問は山ほどあります。

でもきっと、そういうものなんです。時代の変わり目というのは。

現に「時代」はもう変わっている

ネットで服を買う時代。所有せずにシェアする時代。そんな時代を誰が予測できたでしょう。時代が変われば常識も変わります。そこでは働き方が、根底から変化するでしょう。

雇われなくなる。管理されなくなる。評価されなくなる。一人ひとりが自分の役割をこなす。人と人を繋げる役割も誕生するでしょう。すると個人が繋がっていく。新しい事業体が次々に誕生する。

新しい事業体。もちろん、そこにもルールはあります。いやルールこそが大事なのです。資本家と経営者と管理者に代わる、新たな秩序を作り出すもの。管理も評価もなく、自己責任。全てがルールによって決まっている。ではルールに従えない場合はどうするのか。そういう場合は出て行けばいいのです。自分に合うルールを見つければいい。

国によって法律が違うように、場所によってルールは変わるでしょう。参加者はルールを見て所属する場を選ぶ。同じ価値観を持った仲間が自然と集まる。

雇うのではなく場をつくる。管理するのではなくルールを決める。それが次世代の経営者の仕事。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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