
「よ!社長」と呼ばれて嬉しい時代はとっくに過ぎて…
<変人・安田の境目コラム>
コンサルタントという肩書もすでに“痛く”なっている
私、安田はコンサルタントではありません。自分で名乗ったことはないし、名刺やHPなどに書いたこともありません。講演などのプロフィールでも使いません。にもかかわらず、なぜかコンサルタントと呼ばれるのです。正直すごく嫌です。だから全力で否定します。私はコンサルタントではありませんと。
一応、私なりの定義はあります。コンサルタントという仕事の定義。そして私がコンサルタントではない理由。それは答えを教えるかどうか。どうやったら上手くいくのか。一番上手くいくやり方は何なのか。商品づくりや営業の手法など、答えを教える仕事。それが経営コンサルタント。
でも私は答えを教えません。なぜなら答えなどないと思っているから。そのとき、その会社、その人ごとに、目指すものも、やるべきことも、違うから。私の仕事は一緒に答えを探すこと。その時、その人と、「その会社にとっての答え」を見つけ出すこと。私は答えなど持っていないし、それを教えることを生業にはしていません。
「センセイ」という呼び名も、考えものだ
だから私はコンサルタントではない。そう強く主張しています。でも本当の理由は別にあります。コンサルタントと呼ばれたくない理由。それはカッコ悪いから。コンサルタントの安田です。こんな恥ずかしいことを真顔で言えるほど、私は鈍感ではありません。コンサルタントと名刺に書くほど、私はセンスが悪くありません。
お願いだから勘弁してください。私をコンサルと呼ばないでほしい。「コンサルの安田さんです」などと、人に紹介しないでほしい。勝手に肩書に加えないでほしい。飲み屋で「社長さん」と呼ばれて喜ぶ。今どきそんな人いないでしょう。居たらちょっと恥ずかしいでしょう。
それと同じなんですよ。「先生」と呼ばれて喜ぶ人は。何が先生ですか。会社を潰しちゃった人ですよ、私は。「先生はやめてください」と頼んでも、「いえいえ滅相もございません、先生」ですって。先生と呼んどけば喜ぶだろうって。それ人を馬鹿にしすぎですよ。
