働き方

やりたくない仕事を続けてしまう「継続力」の危険性

投稿日:2019年11月25日 / by

<変人・安田の境目コラム>

「継続力のない人間」と言われてきた過去を経て…

まさか最終的にここにたどり着くとは。想像だにしなかった答え。それが継続力だったのです。とにかく私は継続が苦手でした。飽きっぽいし、根性がないし、自律心もまるでない。でもそんなことは関係なかったのです。
仕事を継続できない考えてみれば私には元々、継続力があったのです。たとえばゲームをやり続ける継続力。たとえばセミをとり続ける継続力。そんなものは継続力ではないよ、とずっと言われて来ました。だから自分でも継続力がないと思い込んでいたのです。ゲームやセミとりなど、やり続けても何にもならないこと。テストの点は上がらないし。先生にも褒められないし。

でも間違っていました。
これこそが継続力だったのです。自分の意思でやっていたこと。苦もなく続けられたこと。そこには珠玉の価値があるのです。

「やりたい事を見つけて、続ける」をしよう!

やりたくないことでも、やり続けられる精神力や自律心。それこそが継続力であるという洗脳。これって本当に恐ろしいです。文句も言わず宿題をやり続けるとか。水も飲まずに走り続けるとか。信じてやって来た人は、たまったものではありません。

宿題をやり続けると頭が悪くなる。水分を補給しないと身体に悪影響がある。それが現代の常識。でも今更そんなこと言われたって。一体誰が責任を取ってくれるのでしょう。誰がなんと言おうと、自分の感覚を信じること。これがいちばん大事。自分が納得できて、自分が苦にならないやり方。それを見つけ出すこと。

「ほんの少しやっただけで、嫌になってしまうこと」。
「苦もなくいくらでも、やり続けられること」。
なぜこんなにも明確に分かれているのでしょうか。それはやるべきことを感じ取るため。心を殺して我慢した先に、人生の成功などないのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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