
あなたは、本当にプロの仕事をしているか
<変人・安田の境目コラム>
そもそも「自分は本当にプロなのか」と疑ってみる
プロなのか。素人なのか。その差はどこにあるのでしょう。誰がそれを決めるのでしょう。
プロのドライバーより運転がうまい人。プロの店員より接客が丁寧な人。プロのコンサルタントより稼いでいる人。そんな人はいくらでもいます。素人よりスキルが下なのにプロなのか。素人より稼ぎも少ないのにプロなのか。やる気も素人以下なのにプロなのか。だったらプロって何なのでしょう。
もちろん、その境目がはっきりしている職業もあります。たとえばプロボクサー。ライセンスを持っていればプロ。お医者さんや税理士さんもそうです。国家資格をとればプロ。政治家だったら選挙でしょう。立候補して当選すればプロ。でも残念ながら、世の中の多くの職業は分かりにくい。この人はプロなのか。それとも素人なのか。その境目が分からない。
会社員は何ができたらプロなのか
たとえば銀行の名刺を持っていれば、プロの銀行マンとして見られます。証券会社の名刺を持っていれば、プロの証券マンとして見られます。でもそれって正しいのでしょうか。採用をサポートする会社の社員なのに、採用プランが作れない。営業という肩書きをつけているのに、売上目標を達成できない。そんな人はいくらでもいます。それはプロと言えるのか。いや本来ならプロとは言えないでしょう。ただ雇われているだけ。ただ指示されたことをやっているだけ。それは到底プロと言えるレベルではありません。
安定とか、稼ぎとか。それは結果であって、指標ではないのです。安定していても、報酬を受け取っていても、プロと言えるレベルの仕事ができなければ、それはプロとは言えない。
ではどんなレベルで仕事ができれば、胸を張ってプロと言えるのでしょうか。その答えは自分の中にあります。いや自分の中にしかないのです。プロと名乗るからには、絶対にここは譲れない。その境目が自分の中にあるのかどうか。それがプロと素人の差なのです。
