働き方

「会社で稼げる」より「社会で稼げる」スキルを

投稿日:2019年12月30日 / by

<変人・安田の境目コラム>

「いい会社に入れば安泰人生」な時代はとっくに終了

この国はどうなっているんだ!と嘆いてみても、老後が豊かになるわけではありません。会社はもっと給料を払え!と叫んでみても、収入が増えるわけではありません。自分の人生を豊かにできるのは、自分だけなのです。
まあ当たり前の話なんですけど。でもその当たり前を分かっていない。
会社に頼るな受験に出る科目を一生懸命勉強し、いい高校に入り、いい大学を出て、いい会社に就職する。そしたら人生はもう安泰。これってもう、終わったシナリオです。それなのになぜ皆さん、何も変えようとしないのでしょうか。怖くないんでしょうか。

社会で稼げるスキル。それはいい会社に入るスキルではない。
ではどんなスキルがあれば、稼げるようになるのでしょう。

基本は「好きなことから始める」

人の役に立つスキル。人に欲しがられるスキル。人に求められるスキル。それさえあれば、食うには困らないのです。じゃあそれって、どんなスキルなの?もし自分の子供に聞かれたら、あなたは何と答えますか。

私だったらこう答えます。それはひとつじゃないんだよと。だって人間はたくさんいるから。そしてひとりひとり違うから。誰でもいい。どんなことでもいい。喜んでもらえれば。役立ててもらえれば。

だからまず好きなことをやりなさい。そして好きなことが、どうやったら人の役に立つか考えなさい。そしたらそれがあなたの仕事になるよ。恐竜の名前は試験には出ないけど、好きならどんどん学べばいい。お手玉にプロはないけれど、得意ならそれを極めればいい。

それがいつか生きる糧となる。何をやったら食えるかではなく、どうやったら誰かの役に立つか。その視点さえあれば人は生きていける。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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