働き方

「これ、おかしい」と言える価値観と勇気が大事

投稿日:2020年1月6日 / by

<変人・安田の境目コラム>

私、安田がおかしいのか。世間の他の人がおかしいのか

違和感。何かがおかしいという感覚。それは人が生まれ持った、センサーみたいなものです。
変なことをやって注目を集める人。たとえば会社にBARをつくるとか、ニート君だけの会社をつくるとか。私のことをそう思っている人は、結構多いのではないでしょうか。
おかしいと言える勇気でもちょっと違います。確かに注目を集めることは、意識しています。変なことをやってるヤツだと、思われている自覚もあります。
だけど私は変じゃない。いや、それどころか、すごく真っ当である。おかしいのは私ではなく、私以外の人間だ。自分ほどまともなヤツはいない。私は本気でそう思っているのです。

だってそうじゃないですか。なぜ会社で酒を飲んじゃいけないんですか。なぜニート君は仕事ができないと、みんな決めつけるんですか。
人間社会はおかしなことばかりです。特に大人はおかしいし、特に会社はおかしいし、真面目な人はなおおかしい。皆さんはそう思いませんか。

おかしいと思ったら、おかしいと言おう

これっておかしくないですか?ということを私は放置できません。悪くないのに顧客に謝るとか。間違っていても上司の指示に従うとか。楽をするのは良くないことだとか。

おかしいものは、おかしい。少なくとも私にはおかしく見える。だから分かりやすく、これっておかしくないですか?と皆さんに投げかけているのです。社員を雇い続けることとか。給料を払いながら育てることとか。社会保険の半分を払わなきゃいけないこととか。65歳まで解雇できないこととか。でも辞めるのは自由であることとか。

たぶん私だけではないはずです。本当はどこかでおかしいと思っている。だから賛同してくれる人がいるのです。やっぱそうだよね。そこはおかしいよね、と。

センスのいい違和感とは、みんなの心の中に眠る違和感です。私はそれを呼び覚ましたいのです。だっておかしいのはみんなの方だから。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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