
赤い海が青い海に変わっていく、マーケ理論
<変人・安田の境目コラム>
マーケティングの時代変化に気づいているかどうか
儲かる仕事は儲からない。儲からない仕事は儲かる。嘘みたいなバカバカしい話ですが、これは本当のことなのです。多くの人は気がついているようで、じつは気がついていません。ブルーオーシャンが赤く染まることを。レッドオーシャンが再び青くなることを。
たとえば会社の時代から個人の時代へ。変化しつつあることはみんな知っています。知ってはいるけど分かっていない。私にはそう見えるのです。
そもそもなぜ会社の時代だったのか。それは大きいことが正しかったからです。たくさん作れば安くなる。みんなで分担すれば早くなる。大きければ大きいほど儲かった時代。
でもその時代は終わりました。大きければ大きいほど儲かる。これは事実です。事実だからこそ、世界中のすごい会社がそこに集まった。そして儲からなくなった。もちろん競争に勝った会社は儲かります。でも競争で勝ち残ることは簡単ではありません。さらにそこには大きな問題があります。それは私のコストという問題です。
会社じゃなく「自分」が儲かるためには
競争に勝つためには、私のコストを最小化し続けなくてはならないのです。つまり組織が儲かったとしても、私の儲けにはならないということ。組織の利益を最大化することが、個人の利益ではなくなった。これが変化の本質です。では個人の利益を最大化するには、どうしたらいいのでしょうか。
小さな仕事。効率の悪い仕事。だから儲からない仕事。ここには大きな会社が入って来ません。大きな会社にとっての儲からない仕事。それが個人にとっての儲かる仕事となるのです。
儲かる仕事はどんどん参入が増えて、儲からない仕事に変わっていきます。
儲からない仕事はどんどん人が去って、儲かる仕事に変わっていきます。
頭がいい人たちがこぞって参加したがるブルーオーシャンは、時間と共に赤く染まっていきます。要領の悪い人たちが取り残されていたレッドオーシャンは、時間と共に青く美しい海に変わっていきます。要領、効率、スケール。同じ言葉の意味が180度変わる。時代が移るとはそういうこと。
