働き方

赤い海が青い海に変わっていく、マーケ理論

投稿日:2020年1月13日 / by

<変人・安田の境目コラム>

マーケティングの時代変化に気づいているかどうか

儲かる仕事は儲からない。儲からない仕事は儲かる。嘘みたいなバカバカしい話ですが、これは本当のことなのです。多くの人は気がついているようで、じつは気がついていません。ブルーオーシャンが赤く染まることを。レッドオーシャンが再び青くなることを。
レッドオーシャンをブルーオーシャンへたとえば会社の時代から個人の時代へ。変化しつつあることはみんな知っています。知ってはいるけど分かっていない。私にはそう見えるのです。

そもそもなぜ会社の時代だったのか。それは大きいことが正しかったからです。たくさん作れば安くなる。みんなで分担すれば早くなる。大きければ大きいほど儲かった時代。

でもその時代は終わりました。大きければ大きいほど儲かる。これは事実です。事実だからこそ、世界中のすごい会社がそこに集まった。そして儲からなくなった。もちろん競争に勝った会社は儲かります。でも競争で勝ち残ることは簡単ではありません。さらにそこには大きな問題があります。それは私のコストという問題です。

会社じゃなく「自分」が儲かるためには

競争に勝つためには、私のコストを最小化し続けなくてはならないのです。つまり組織が儲かったとしても、私の儲けにはならないということ。組織の利益を最大化することが、個人の利益ではなくなった。これが変化の本質です。では個人の利益を最大化するには、どうしたらいいのでしょうか。

小さな仕事。効率の悪い仕事。だから儲からない仕事。ここには大きな会社が入って来ません。大きな会社にとっての儲からない仕事。それが個人にとっての儲かる仕事となるのです。

儲かる仕事はどんどん参入が増えて、儲からない仕事に変わっていきます。
儲からない仕事はどんどん人が去って、儲かる仕事に変わっていきます。

頭がいい人たちがこぞって参加したがるブルーオーシャンは、時間と共に赤く染まっていきます。要領の悪い人たちが取り残されていたレッドオーシャンは、時間と共に青く美しい海に変わっていきます。要領、効率、スケール。同じ言葉の意味が180度変わる。時代が移るとはそういうこと。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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