働き方

SNSで気軽に宣伝をしようなどと思うな

投稿日:2020年1月20日 / by

<変人・安田の境目コラム>

私、安田も実は当初、Twitterを甘くみてた

もうかれこれ10年ぐらい経つでしょうか。私のTwitter歴。真剣にやり始めたのは、経営していた会社「ワイキューブ」が潰れてからです。
社長時代のフォロワー数は1000人ちょっとでした。当時、私の書籍は累計で100万部近く売れていました。だから2~3万人ぐらいには、すぐにフォローされると思ってました。でもたったの1000人ちょっと。このフォロワーが一気に増えたのが、会社が潰れた時です。
SNSで宣伝「私、社長ではなくなりました」とつぶやいたら、フォロワー数が一気に3000人を超えたのです。私は別にフォロワーを増やすために、つぶやいたわけではありません。世の中へのけじめというか、「報告しておかなくちゃ」という義務感みたいなものだったのです。

Twitterを小まめにやり出したのは、それから約1年後のことです。長い間放置していたので、フォロワー数は2000人弱になっていました。

万のフォロワーがいれば宣伝できる。
でも大事なのは「信用」

境目研究家としてのデビュー。以来、毎日コツコツと、140文字ぴったりで、境目研究を発表しています。フォロワーが1万人を超えるのに、約5年かかりました。さらに3年かかって、今はようやく2万人弱になりました。今ではいろんな告知を、ここでさせてもらっています。でも告知はあくまでもCMです。CMなんて誰も見たくはない。

大事なのはコツコツと、お役に立つ情報を配信すること。それが信用となり、ちょっとだけCMを見てもらえる。発信する情報がつまらなかったり、自慢話だったり、告知が多過ぎたりすると、フォロワー数は目に見えて減っていきます。その関係はとてもシビアなのです。

コツコツと信用を積み重ね、ほんのちょっとだけ宣伝させてもらう。ここにフォロワーさんとの、暗黙の了解があるわけです。

信用という貯金を取り崩してする宣伝。だからフォロワーの多い人たちに、「ちょっと宣伝しといてよ」などと気軽に頼んではいけないのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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