
仕事ができる人とそうでない人の明確な違い
<変人・安田の境目コラム>
入り口は「誤字脱字」をしないかどうか
書くことは読むこと。これが分かる人は文章が書ける人。分からない人は文章が書けない人。その境目は誤字脱字に現れます。
書いた文章を読み返す。これなくして良い文章は書けません。あまりにも誤字脱字が多い人は、自分が書いた文章を読み返していないのです。
たとえばメールの文章に、誤字脱字が多い人。そういう人は書いた文章を、一度も読まずに送信しています。受け取る側には当然、それが分かります。一度も確認せずに送っている、という事実が筒抜けなのです。だから私は、こういう人たちとは仕事をしません。確認することや、思考することを、相手に委ねてしまっている人だから。
誤字脱字には、もうひとつの特徴が表れます。それは、確認しているにも関わらず、同じような誤字脱字をする人。何度も確認し、今度こそはミスがないはずだと、確信した上で送る。それなのにミスをしてしまう。
人間にはミスがつきものです。だからそれを責めているのではありません。ミスするのは仕方がない。問題はそのミスの種類なのです。
本質は「相手の気持ち」に切り替えられるかどうか
なぜしっかり確認しているのに、同じような誤字脱字を繰り返すのか。それは書き手の人格で読んでいるから。読み手の人格に切り替わっていないから。自分が書いた文章を、まったくの別人になって読み返す。これが重要なポイントです。想定したターゲットになって、初めてその文章に接するのです。これは初めて読む文章である。100%そう切り替わっているかどうか。それを確認できるのが誤字脱字です。
私の脳みそは、私が書いた文章を知っている。だから誤字があっても、スラスラと読めてしまうのです。私が書き、私ではない人が読む。女になって読むのか、子供になって読むのか、外国人になって読むのか。
優秀な書き手は、自在に読者を使い分けるのです。
