働き方

仕事ができる人とそうでない人の明確な違い

投稿日:2020年3月9日 / by

<変人・安田の境目コラム>

入り口は「誤字脱字」をしないかどうか

書くことは読むこと。これが分かる人は文章が書ける人。分からない人は文章が書けない人。その境目は誤字脱字に現れます。

書いた文章を読み返す。これなくして良い文章は書けません。あまりにも誤字脱字が多い人は、自分が書いた文章を読み返していないのです。
仕事ができる人間とできない人間の違いたとえばメールの文章に、誤字脱字が多い人。そういう人は書いた文章を、一度も読まずに送信しています。受け取る側には当然、それが分かります。一度も確認せずに送っている、という事実が筒抜けなのです。だから私は、こういう人たちとは仕事をしません。確認することや、思考することを、相手に委ねてしまっている人だから。

誤字脱字には、もうひとつの特徴が表れます。それは、確認しているにも関わらず、同じような誤字脱字をする人。何度も確認し、今度こそはミスがないはずだと、確信した上で送る。それなのにミスをしてしまう。

人間にはミスがつきものです。だからそれを責めているのではありません。ミスするのは仕方がない。問題はそのミスの種類なのです。

本質は「相手の気持ち」に切り替えられるかどうか

なぜしっかり確認しているのに、同じような誤字脱字を繰り返すのか。それは書き手の人格で読んでいるから。読み手の人格に切り替わっていないから。自分が書いた文章を、まったくの別人になって読み返す。これが重要なポイントです。想定したターゲットになって、初めてその文章に接するのです。これは初めて読む文章である。100%そう切り替わっているかどうか。それを確認できるのが誤字脱字です。

私の脳みそは、私が書いた文章を知っている。だから誤字があっても、スラスラと読めてしまうのです。私が書き、私ではない人が読む。女になって読むのか、子供になって読むのか、外国人になって読むのか。

優秀な書き手は、自在に読者を使い分けるのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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