
会社に行けば給料がもらえる時代ではない
<変人・安田の境目コラム>
「言われた仕事をする」だけの社員に、先は無い
これまでの常識が通用しない。大変な時代になったなぁと、経営者の皆さんは思っていることでしょう。でもそれは社員だって同じなのです。言われたことをやっているだけで、毎月決まった給料が振り込まれる。そういう時代はもう終わり。
自分で発信し、
自分で集客し、
自分で商品を作り、
自分で納品もする。
そういう時代になっていくのです。
Twitterをやればいいの?YouTubeもやったほうがいい?いやいや。そんなに単純な話ではありません。何をもって人の役に立つのか。何のプロになっていくのか。まずそれを明確にしなくちゃいけない。すべてはそこからスタートするのです。
考えてみれば人間の数だけ、得意不得意はあるわけです。同じ会社で同じ部署にいても、得意な仕事のやり方は異なる。同じ商品を売っていても、その売り方は一人ひとり違う。つまり、買う側からしたら、違う商品を買っていることになる。
非効率的に見えるかもしれません。でもこれこそが、究極の効率化でもあるのです。
社員は腹をくくり、経営者も腹をくくらなくちゃ
一人ひとりが、自分の得意なことで、誰かの役に立っていく。これこそが究極の効率化。不得意なことでも、仕組み通りにやれば、一定の成果が出せる。それは組織の効率化であって、個人の効率化ではない。
とは言え簡単なことではありません。自分から仕事をスタートさせる。そんなことは誰にも習ってないし、やったこともないのですから。でもやらなくちゃいけない。というか、そもそも仕事とは、そういうものなのです。
もう後戻りはできません。経営者は腹をくくらなきゃいけない。社員だって腹をくくらなきゃいけない。安易な仕組みから抜け出す覚悟。一人ひとりがプロとなる覚悟。それが次世代の基本形となるのです。
<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。
