
「生きる」を考えることは「死」を考えること
<変人・安田の境目コラム>
今日をどう生きよう、と考えるときに大事なこと
あと何年生きられるのか。そんなことは誰にも分かりません。病気になるかもしれないし、事故に合うかもしれないし、事件に巻き込まれるかもしれない。
もちろん一番確率が高いのは、加齢による死でしょう。高齢化によって病気になる。それは老衰の一種なのだと、私は考えています。とにかく人は死ぬのです。100%間違いなく。
にも関わらず、死について考える人は少ないです。それはどうしてなのでしょう。あと何年生きられるかな。死について考えないといけないな。60歳まで生きられないとして。65歳まで生きられないとして。70歳まで生きられないとして。
死に向きあったらイヤな仕事なんかしてられない
こういう話をすると、必ず周りの人は否定します。
まだ早いですよと。そんなことを言う人に限って、長生きするんですよと。
もし長生きできたら。それはそれでいいと思います。だけどそれは死について考えない理由にはならない。そう思うわけです。日本人男性の平均寿命が何歳だとか。ちゃんと人間ドックに行ってるのかとか。そんな話をしているのではありません。私はちゃんと死に向き合って生きたいだけ。それは生に向き合うことと同義だから。
1年先だろうが、30年先だろうが、同じじゃないですか。だって必ず死ぬんですから。なんで直前まで考えないんですかね。私にはそれが理解できません。
あと3年で死ぬとしたら。
あと5年で死ぬとしたら。
あと10年で死ぬとしたら。私は本当に今日これをやるのか。
そういうことをしっかり考えたい。しっかりと死に向き合って生きる。それが真面目に生きるってこと。私はそう思うんですけどねぇ。
私は嫌な仕事はしません。嫌な人ともつき合いません。楽しいことをやる。やりたいと思うことをやる。なぜなら私は真面目だからです。
<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。
