働き方

どんな仕事をすれば「働いて役に立つ」と言えるのか

投稿日:2020年6月15日 / by

<変人・安田の境目コラム>

そもそも「働く」って何? それが社会に貢献してるかどうか?

働かざるもの食うべからず。と言いますが、何をもって働いていると言えるのでしょうか。

収入があること。納税していること。誰かの役に立っていること。 黒字人材であること。働かざることの意味は、定義によって大きく変わります。まず収入があること。収入があれば何でもいいのか?
役に立つ仕事とは
コロナでやり玉に挙げられたのは、パチンコ屋、高給クラブ、風俗業。収入を得ていても守る必要がない。というのが大衆の空気のようです。
じゃあ高利貸しはどうなのか。親からもらった土地での家賃収入は?ドラッグを売りさばいて得た収入は?確かに収入があればいいわけではない。ではどこに境目があるのでしょう。

納税してるかどうか。これも今回の注目ポイントでした。納税してるなら権利はあるはずだと。誰かの役に立つ仕事なのか。社会に必要な仕事なのか。でもそんなこと誰が判断するのでしょう。

会社で仕事していても利益を出していない人間は山ほどいる

黒字人材かどうか。これは意見が分かれるところです。給料はもらっている。でも利益はもたらしていない。これは働いていると言えるのか。

さらに深く考えるなら、赤字になるのは誰の責任なのか。本人の努力不足か。ビジネスモデルの未熟さか。あるいは経営者が無能なのか。商品が悪いから。ツールが整ってないから。不景気だから。コロナだから。そんなこと言い始めたらキリがない。でも全く関係ないとも言えない。

すべてが自己責任であれば、今回のコロナだって自己責任です。就職氷河期だって、震災だって、リーマンショックだって、すべては自己責任。

しかしそれでは国家とは言えない。共同生活を送っている意味がない。だから助け合うわけです。強い人が弱い人を。稼げる人が稼げない人を。働く人が働かない人を…

あれ?

どこからが自己責任でしたっけ?


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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