働き方

幸せな就職、幸せな人生…「幸せ」の定義って何?

投稿日:2020年6月29日 / by

<変人・安田の境目コラム>

かつては確かに「これは幸せ」と思えることはあったけど

大卒。就職。結婚。この3つのワードから、あなたは何をイメージしますか。
幸せな人生?
だとしたらもう、あなたは旧世代なのかもしれません。
幸せの定義
大学は出ておけ。まずは大手に就職しろ。まだ結婚もしないのか。そう言いたくなる親は、子供の幸せを願っているのです。幸せになってほしい。我が子にそう願わない親などいましょうか。だけどこれが難しい。なかなか実現しない。

なぜ学校に行かない? お前はこんなに恵まれているんだぞ。
なぜ就職しない? やる気になれば仕事などいくらでもある。
なぜ結婚しない? そんなことでは一人前になれないぞ。

親子の会話は噛み合いません。でもそれは仕方のないこと。だって幸せの定義が違うのですから。噛み合うはずがないのです。

昔の時代の価値観にとらわれたままで、いいの?

結婚しないほうが幸せ。子供がいないほうが幸せ。就職しないほうが幸せ。そんなことは到底理解できない。お前はおかしい、間違っている。そう言いたくもなりますよね。自分は結婚して幸せだったから。子供ができて幸せだったから。一生懸命働いて幸せだったから。

大卒。就職。結婚。我が子はようやくやり遂げた。ああよかった。これで子育てもやり終えた。ようやく肩の荷が下りた。子供はもう立派な社会人だ。ああ幸せそうだ。よかった、よかった。

そういう時代はよかった。ほんとにそう思います。

親と子供が同じ価値観であった時代。
親と子供の幸せも一致していた時代。
そこではすべてがシンプルでした。

でもこればかりはしょうがない。私たちはそういう時代に生まれてしまったのです。江戸中期ではなく江戸末期。価値観が根底から変わる時。それが今ってことなんですよ。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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