働き方

政治家の発言が信用できないことからの学び

投稿日:2020年10月19日 / by

<変人・安田の境目コラム>

日本の首相は替わったけど、政治の世界はあまり変わっていないようで

多くの国民は、政治家の言うことをあまり信用していません。その理由は何でしょう。無責任だから。自分勝手だから。人の言うことを聞かないから。おじいちゃんだから。

どれも間違ってはいません。でも私が思うに、信用できないいちばんの理由は、何も言ってないからだと思います。
政治家は嘘ばかり
何か言ってるようで、実は何も言ってない。

たいへん遺憾です。とか。
絶対にあってはならない。とか。
二度と繰り返してはならない。とか。

だからどうなんだってことなんですよ。遺憾だからどう対処するのか。あってはならないことがあったのだから、誰がどう責任を取るのか。二度と繰り返さないために、何をどうしていくのか。そんなことは、当たり前なんですけどね。でも言わないし、やらない。しかもこれは確信犯だと思います。

何も言ってないにも関わらず、すごく重要なことを言ったような。そんな気がする原稿を、作っているのです。しかもこの国の頭脳とも言える官僚たちが。これほどの無駄がありましょうか。

不要不急の外出は控えてください。分かりました。もちろんそうします。で、どこからが不要不急なんですか。それを教えてくれないと、行動しようがないじゃありませんか。

「経営者」とか「上司」の人も学べるところがあるのでは?

政治家の仕事は、結果責任を持つことである。みなさんそう言います。素晴らしいことだと思います。ではそのためにどうするのか。

責任を果たせないなら辞める。残念ながらそんな政治家はいません。責任を追及されるような発言はしない。これが結果責任への対応です。そりゃあ信用しなくもなりますよ。

信頼を得る方法はとてもシンプルです。
誰でも分かることばで話すこと。
約束したことの結果を発表すること。
失敗したらちゃんと認めること。

たったこれだけのことなのに、どうして誰もやらないんでしょうね。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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