働き方

人生に「正解」とかあるのかどうか、について

投稿日:2020年11月16日 / by

<変人・安田の境目コラム>

誰でも人生を振り返ることはできる。でも、やり直しはできない

初めて飛行機に乗ったのは、18歳のときです。怖くて、冷や汗が出て、感動しました。初めての外国であるアメリカに降り立ち、その景色も、言語も、常識も、日本とは違うのだと実感しました。

グランドキャニオンで感動し、ビバリーヒルズで興奮し、マンハッタンで世界の中心に触れた気がしました。私の人生においてかけがえのない経験です。

もしも十代でアメリカに行っていなければ、まったく違った人生になっていたでしょう。おそらく起業することもなかったし、経営者になることもなかったと思います。
人生の正解
それは悲惨な人生だったかもしれません。つまらない人生だったかもしれません。でも今よりもっと、素敵な人生だった可能性もあります。

人生にやり直しは効きません。同時にふたつの人生を生きることも出来ません。人はみな選択するしかないのです。どの道を進むのか。どういう人生を生きるのか。もちろん、その結果はやってみないと分かりません。素晴らしい人生になるかもしれないし、つまらない人生で終わるかもしれない。そこには明確な正解などないのです。

人生には正解がある。そう思っている人もいます。お金に困らない人生とか。明るい家庭を築けた人生とか。仲のよい家族と過ごせた人生とか。でも結局のところ、すべては自己満足です。お金に困ってなくて、素敵な家族もいるのに、自殺してしまう人だっています。

何をしたいのか、そして何をしないのか。それを選ぶのが人生?

人生には正解などない。それが私の結論です。あるのはただ自己満足だけ。だったら好きに生きればいいのです。

何をやったら上手くいくかではなく、何をやりたいのか。甲子園を目指して甲子園に行けなかったとしても、それは失敗ではないのです。

私は半沢直樹の続編を見ることを諦めました。とても見たかったのですが時間がなかったのです。どうしても読みたいマンガがあったから。なんじゃそりゃ!って言われそうですけど。皆さんは考えてますか。残りの寿命を何に使うか。私は真剣に吟味してマンガを読んでいるのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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