
人生に「正解」とかあるのかどうか、について
<変人・安田の境目コラム>
誰でも人生を振り返ることはできる。でも、やり直しはできない
初めて飛行機に乗ったのは、18歳のときです。怖くて、冷や汗が出て、感動しました。初めての外国であるアメリカに降り立ち、その景色も、言語も、常識も、日本とは違うのだと実感しました。
グランドキャニオンで感動し、ビバリーヒルズで興奮し、マンハッタンで世界の中心に触れた気がしました。私の人生においてかけがえのない経験です。
もしも十代でアメリカに行っていなければ、まったく違った人生になっていたでしょう。おそらく起業することもなかったし、経営者になることもなかったと思います。
それは悲惨な人生だったかもしれません。つまらない人生だったかもしれません。でも今よりもっと、素敵な人生だった可能性もあります。
人生にやり直しは効きません。同時にふたつの人生を生きることも出来ません。人はみな選択するしかないのです。どの道を進むのか。どういう人生を生きるのか。もちろん、その結果はやってみないと分かりません。素晴らしい人生になるかもしれないし、つまらない人生で終わるかもしれない。そこには明確な正解などないのです。
人生には正解がある。そう思っている人もいます。お金に困らない人生とか。明るい家庭を築けた人生とか。仲のよい家族と過ごせた人生とか。でも結局のところ、すべては自己満足です。お金に困ってなくて、素敵な家族もいるのに、自殺してしまう人だっています。
何をしたいのか、そして何をしないのか。それを選ぶのが人生?
人生には正解などない。それが私の結論です。あるのはただ自己満足だけ。だったら好きに生きればいいのです。
何をやったら上手くいくかではなく、何をやりたいのか。甲子園を目指して甲子園に行けなかったとしても、それは失敗ではないのです。
私は半沢直樹の続編を見ることを諦めました。とても見たかったのですが時間がなかったのです。どうしても読みたいマンガがあったから。なんじゃそりゃ!って言われそうですけど。皆さんは考えてますか。残りの寿命を何に使うか。私は真剣に吟味してマンガを読んでいるのです。
