
「企業にとって人が大事」ってそれ本当?嘘?
<変人・安田の境目コラム>
企業は人なり、とかいいながら実情が真逆な会社が多いのでは
大きな会社には、決して生み出せない価値。価格やスペックを超えた選ばれる理由。それを生み出しているもの。それは人です。中小企業にとって、いちばん大切なのは人なのです。
と、多くの経営者はおっしゃいます。でもそれを実践しているようには見えません。
まず採用。足りなくなった人材を補充しているだけではありませんか。そこにどれだけのエネルギーをかけてますか。
そして教育。企業は人なりと言えるほどの教育をやっていますか。OJTという名の放置ではありませんか。単なるマニュアル暗記ではありませんか。
さらにはこうです。もっと効率よくやれ。無駄をなくせ。システム化しろ。人に依存しない仕組みをつくれ。人に依存しないビジネス。効率を追求したビジネス。マニュアル通りのビジネス。無駄なく損のないビジネス。これは大企業の得意分野です。
資金力やブランド力では到底太刀打ちできない。中小企業にとっての最大の武器は人なのだと、言っていたはずなのに。やっていることは真逆。価値を毀損することばかり。
それは一体なぜなのでしょう。答えはとてもシンプルです。経営者としての頭が古いのです。
個人に依存する、個人をブランドにする、それがこれからのビジネスのあり方
無駄はよくない。効率化は正しい。個人に依存してはいけない。出来る限りの仕組みをマニュアル化する。確かに昔はこれでよかったのです。でも今はよくありません。
誰がやっても卒なく対応できる。誰がやっても同じ確率で契約できる。誰が納品しても顧客に納得してもらえる。これはもう価値の劣化に他ならないのです。
企業名をブランド化する。会社の集客力をアップする。統一した品質の商品をつくる。これは規模にレバレッジを効かせた価値のつくり方。
個人名をブランド化する。個人の集客力をアップする。個人に依存した商品をつくる。これが人にレバレッジを効かせた価値のつくり方。
