
お金に困らなかったら人は仕事をしなくなるか
<変人・安田の境目コラム>
ベーシックインカム(BI)の時代になったら、仕事する人は居なくなる?
お金を稼ぐために働く。これは当たり前でしょうか。もしそう感じるとしたら、かなり毒されているかもしれません。
だってお金がないと、生活できないじゃないか。そういう正論が聞こえてきそうです。もちろんそうです。お金が不要だと、言っているわけではありません。働くことの目的。これがお金なのかということ。おそらくその常識は、非常識へと変わっていくでしょう。書類に押す三文判が常識でなくなるように。
では何のために働くのか。それは楽しむためです。その仕事が好きだからやる。人に喜んでもらえて嬉しいからやる。結果的にお金も稼げてしまう。
私はいずれベーシックインカムが実現すると考えています。全員に一律でお金を配ったほうが、社会の生産性はアップする。それが常識となるでしょう。カナダはじめ諸外国では、すでに統計が出始めています。生活に困らないと人はどうなるのか。働かなくなるのでしょうか。いや、結果はその反対です。
鬱になる人は減り、労働意欲は増し、生産性がアップした。
考えてみれば当たり前ですよね。嫌なことを我慢してやるか。好きなことを率先してやるか。どちらの生産性が高いのか。考えるまでもありません。
日本でBIはまだ先かもしれない。でも、時代はもう動いてる
いやいやベーシックインカムなど、夢のまた夢だよ。そう考える人もいるでしょう。確かに実現するのはもっと先かもしれません。しかし人の心はすでに変わり始めています。優先順位の一番はお金ではない。それはもう明らかな変化です。いくら報酬が高くても、やりたくない仕事には就かない。それが若者にとっての常識。
やりたいことをやって稼げない人生と、嫌なことを我慢して稼げる人生。この二極化はもう過去のものです。
やりたいことをやってそこそこ稼げる人生と、嫌なことを我慢してまったく稼げない人生。これが新たな二極化。
どちらが選ばれるかは明白なのです。
