
成功したかったら失敗しなさい、という助言
<変人・安田の境目コラム>
世界激変のまま迎えた新年の始まりに、ぜひ心にとめておきたいこと
失敗すると分かって何かをはじめる人はいません。でも失敗するかもしれない。だから勇気が必要なのです。つまり失敗と勇気は、セットだということ。順番をつけるとしたら、勇気→失敗ということになります。
では成功はどうか。
これは故 野村監督と同意見です。不思議の勝ち(成功)はあるけど、不思議の負け(失敗)はない。つまり偶然成功することはあっても、偶然失敗することはないのです。
失敗するには失敗するなりの要因がある。だったらその要因を取り除くべきか。いえ。それは間違ったアプローチです。なぜなら失敗は必要なものだから。意図して受け入れるべきものだから。
待っているだけでは成功しない。などと言われますが、ちょっと違います。待っているだけで成功することはある。だけど待っているだけで、失敗することはない。これが正しい。だったら待ってるだけでいいじゃないか。そう思いますよね。
でもそういうわけにはいかないのです。なぜなら人生はけっこう長いから。運だけで乗り切れるほど短くない。たまたまの成功なんて、そう何度も起きないのです。勇気を持ってチャレンジする。でもほとんど失敗する。これが正しいアプローチです。
失敗して、改善して、だんだんと成功に近づいていく。
小さな失敗を避けていると致命的な大失敗をするはめになる
運による成功は再現性がありません。だから、どんどん目減りしていく。失敗から学ぶ成功には、再現性があります。だから、どんどん大きな成功になっていく。
小さな失敗を避けると、小さな失敗はなくなります。だけど失敗から学ぶこともできない。その結果だんだんジリ貧になっていきます。とことんジリ貧まで追い込まれると、できることはふたつしかなくなります。諦めるか、一発逆転の勝負をかけるか。一か八かの勝負なんてたいてい失敗します。そして取り返しがつかなくなる。
人生において重要なのは小さな勇気です。小さな失敗を受け入れる小さな勇気。一発逆転の大きな勇気など必要ないのです。
