働き方

どうしてあなたは会社を作らないのですか

投稿日:2021年1月18日 / by

<変人・安田の境目コラム>

自分の会社をとりあえず作って、とりあえず社長になってみよう、というススメ

会社をつくるメリットはたくさんあります。にも関わらず多くの人は、単に税金うんぬんで考えてしまう。税制的にどっちが得なんだと。これが非常にもったいない。

私はすべてのフリーランスに、会社を持つことを勧めています。メリットはたくさんありますが、いちばんの理由はバーチャル感覚です。つまりゲーム感覚を手に入れること。現実社会で成功するには、ゲーム感覚が必要である。私はそう思っています。なぜならその方が、正しい判断がしやすいから。
会社を作ること
ゲームでひたすらお金を貯め込む人はいません。同じ町にずっと止まっている人もいません。それではゲームが進展しないから。ゲーム内での成功に近づかないから。

現実社会もゲームと同じです。というか現実社会に似せてゲームは作られているのです。勇気を出して街から出て、稼いだお金を武器や防具に変え、少しずつ強くなっていく。ここに疑問を持つ人はいないでしょう。

でも現実となると、この判断ができなくなってしまいます。やっぱり冒険はやめておこう。やっぱりお金は使わないでおこう。そうなってしまう。

社長になると、世間もそういう目であなたを見るようになる

そこでお勧めするのが、自分の会社を持つこと。会社とはゲームのコマみたいなものです。これを手に入れることで、ゲーム感覚がグッと強くなるのです。

自分のお金と会社のお金。これは感覚が違います。フリーランスと代表取締役社長。この感覚も違います。そして重要なのは、社会もまた「違う」という判断をすること。だから法人は銀行からお金を借りやすい。なぜならそういうルールだからです。

社長というバーチャルな肩書を手に入れ、会社というバーチャルなコマを使い、お金儲けというバーチャルなゲームを楽しむ。これが成功するためのいちばんの近道。せっかく資本主義社会に生まれたんです。一度も会社をつくらず、一度も社長を経験しないなんて、いくらなんでも、もったいなさすぎます。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について