働き方

好きなことをしてカネを稼ぐ生き方、できないか?

投稿日:2021年2月15日 / by

<変人・安田の境目コラム>

「好きなことは趣味にしておけ」「仕事は稼げることをしろ」…とよく言われるが

私の本職は境目研究家です。ホンモノとニセモノの境目とか、生きていることと死んでいないことの境目とか、お金にならないようなことばかり研究しています。

なぜこれが本職かと言うと、好きで得意だからです。どうでもいいことの境目にこだわり、自分なりにそこを深掘りし、できるだけ分かりやすく言語化していく。好きと得意が一致しているので、私にとっては天職です。

でもリクナビやハローワークでは、決して見つからない仕事です。私が勝手につくった職業だからです。自分は何が得意なのか。何が好きで何が嫌いなのか。残りの人生を何に使いたいのか。そういうことを突き詰めていった結果、見えてきた仕事なのです。
好きなことをして稼ぐ方法
私はこの仕事が大好きで、自分なりの答え(境目の定義)が見つかり、それを発信すると大きな達成感があります。でもひとつだけ問題があります。それはお金にならないことです。

好きで得意なことは見つかった。しかしお金にはならない。ではどうやって食べていくのか。ここがとても重要なところです。好きなことは趣味にする。仕事は食べていくためにする。好きではないけどお金になる仕事を探す。常識的な人ならこう考えるでしょう。

しかし私は常識人ではなく境目研究家です。そこで考えたわけです。お金になる仕事とならない仕事の境目は何か。売れる商品と売れない商品の境目は何か。というようなことを。すると少しずつ見えてきました。

お金になること=仕事
お金にならないこと=趣味

ではないという事実が。

好きなことを「収益化」すればいい。要は、アイデア

お金にはならないけど喜んでくれる人がいる。自分ができることで人の役に立っている。これはもう立派な仕事なのです。問題はこれをどうやって収益化するのか。そこに必要なのは諦めではなくアイデアです。

たとえばズラすというアイデア。喜んでくれる人とお金を払う人をズラす。役に立つ部分とお金をもらう部分をズラす。集客するネタと販売する商品をズラす。ズラすことでマネタイズが可能となるのです。

我慢しながら稼ぐことを努力と呼ぶのはやめましょう。努力とは好きや得意をお金に変える工夫なのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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