働き方

仕事の費用対効果と「好きでやりたい」との間

投稿日:2021年3月15日 / by

<変人・安田の境目コラム>

仕事は効率よく稼がなくちゃいけない。でも、それだけでは面白くない

かれこれ20年このメルマガをやってます。つまり20年間、毎週欠かさず、書き続けてきたわけです。いったいどれほどの文字を書いたのでしょう。気が遠くなるような分量。気が遠くなるような作業です。

その時間は無駄だったのか。それとも無駄ではなかったのか。時々そんなことを考えます。皆さんはどう思いますか。
やりたい仕事をする幸せ
売上につながったのか。それはどのぐらいの金額なのか。やっぱりそこを考えますよね。私もそうでした。費用対効果が高いのか低いのか。社長である以上、時間を無駄に使ってはならない。執筆には何時間かかっていて、その結果どれぐらいの集客と売上と利益が見込めるのか。

社長でなくなってからも、基本的な考えは変わりませんでした。ひとりで稼がなくちゃいけない。効率よく時間を使わなくてはならない。このメルマガは果たして効果的なのか、と。もちろんメルマガによってもたらされた利益はあります。たくさん問い合わせが来ました。私への仕事の依頼も来ました。だから効果はありました。

でも今続けている理由は、費用対効果ではありません。問い合わせが来なくなっても、まったく仕事に繋がらなくても、きっと私は書き続けると思います。

儲かればうれしいけど、そうじゃなくてもやりたい仕事

その理由は楽しいからです。自分で課題を見つけ、自分の頭でそれを整理し、自分の言葉を使ってそれを表現する。その行為が楽しくてしょうがない。YouTubeチャンネルもそうです。動画にはかなりの時間とお金を使いました。仕事に繋がればもちろん嬉しい。でもまったく仕事に繋がらなくても、私はやり続けると思います。

もうすぐ始まる小さなビジネス学校も同じです。事業として儲かればもちろん嬉しい。でもまったく儲からないかもしれない。それでもやり続けると思います。なぜなら私はそれがやりたいからです。

やりたいことをやる。楽しいからやる。それが人生の本質ではないでしょうか。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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