働き方

社長という肩書の人ほど積極的に副業をすべし!

投稿日:2021年3月29日 / by

<変人・安田の境目コラム>

今はまだ社長じゃない人にも、ぜひともお伝えしたいことですが

社長こそ副業すべきである。

そう私が主張する理由は3つあります。まず選択の幅が広がること。自分にはこの会社しかない。ここに命をかけるのだ。私もかつてはそう思っていました。だから判断を間違える。時間もお金も突っ込み過ぎてしまう。社長と会社はまさに一蓮托生。でもこれはリスクが高過ぎます。

ちょっと想像してみてください。たとえば自分は3つの会社を経営している。そしたらバランスを考えますよね。どの会社を伸ばすべきか。どの会社は縮小するべきか。廃業やM&Aも視野に入ってきます。

副業はまさにこのような、選択の幅をもたらしてくれるのです。「やるしかない」ではなく、「やるかやめるか」を選択できる。

社長の副業
次に社長は潰しが効かないという事実。私は社長を辞めてこれを痛感しました。組織がないと生きていけない。でも雇われるのには向いてない。これがどれほど大変なことか。

いつでもひとりで食べていける。会社の外にも求められる場がある。いくつもの収入源がある。副業は精神的な安心と、経済的な安定をもたらしてくれます。

そして社長は副業に向いているという事実。ゼロから副業を立ち上げるのは大変です。だけど社長にはたくさんの武器があります。私は今になって思います。もっと早く会社がうまくいってる時に、真剣に副業をやっておくべきだったと。肩書もあり、ネットワークもあり、使えるお金もある。副業を始める時このアドバンテージはとても大きい。

「会社は遅かれ早かれ無くなる」…そう考えて、今から行動すべし

会社がなくなって、いちばん困るのは社長です。だからこそ先手を打っておくべきなのです。生きているうちに会社はなくなる。その後も自分は稼がなくちゃいけない。この事実を受け止めるべきです。

絶対に潰れない会社。そんなものはありません。潰さないためにみんな努力しているのです。だけどその努力が仇となる時もあります。いつでも辞められる状態をつくり、その上で潰さないようにする。これが正しい順序です。潰すことができなくなってからでは、もう手遅れなのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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