働き方

つくる人と売る人に分かれない新しいコラボの時代

投稿日:2021年4月19日 / by

<変人・安田の境目コラム>

これが個の時代の新しいビジネススタイルだ!と考えたのだけど…

朝4時にふと目が覚め、「これだ!」と閃いたのです。それがコラボ。個の時代の新しい商流。いろんな人にこの話をしました。とくに会社の経営メンバー。これからやるスクール事業において、これこそが要になるのだ!と。大いに熱弁を振るったわけです。

しかし伝わらない。何が新しいの?と聞かれる。コラボなんて前からあるじゃない。個人同士の繋がりなんて普通だよ。重要なのは一人ひとりの自立でしょう。

確かにそうです。おっしゃる通りです。大事なのは一人ひとりの自立。でもそれだけでは時代の扉は開かない。本当の意味での個の時代は訪れない。

個の時代のコラボとは
自立すること。これは大事。しかし、それは、ひとりで仕事を完結することではない。たとえば大工の棟梁は自立してますが、ひとりで家を建てることはできません。

そんなの分かってるよ。と、またしても突っ込まれてしまう。ああ、もどかしい。何と、もどかしいことなのだ。確かにこれまでにもありました。個人で仕事を紹介し合うとか。プロジェクトごとに専門家が集まるとか。だけど違うんですよ。似てるけど違う。そこを分かってほしい。

役割分担をしていてはダメなんです。それでは新しくなれないんです

ひとことで言えばいちご大福なのです。これを生み出そうというのがその1。売り方を考えようというのがその2。それぞれが集客して、それぞれが売り方を考えるのです。和菓子である大福と、くだものであるいちご。これが合体していちご大福となる。これ自体が新しいのですが、問題はその売り方です。

いちご大福は和菓子屋で売ってる。だけどくだもの屋には売ってない。これでは自立したコラボとは言えません。和菓子屋で売るにはどうしたらいい?くだもの屋で売るにはどうしたらいい?それぞれが売り方を考えるのです。つくる人と売る人とに分かれない。卸す人と仕入れる人にも分かれない。一緒に商品をつくり、別々に販売する。これが私の考えるコラボ。

どうですか?伝わりましたか?


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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