
会社にいてただ頑張ればいい時代は、終わりました
<変人・安田の境目コラム>
生き残れるのは自分の技を持つスペシャリストのみ、と思いましょう
会社の中でも個人技を極める。
企画書作成のスペシャリストとか。紹介営業のスペシャリストとか。新商品開発のスペシャリストとか。人材育成のスペシャリストとか。もはやそれが当たり前、という時代になっていくでしょう。
誰がやっても成果が出せる仕組みは、価格競争に巻き込まれる仕組みでもあります。そこで勝ち残れるのはほんの数社だけ。言われた通りにやってれば利益が出る。そういう時代はもう終わり。長くいるだけで給料が上がっていく。そういう時代ももう終わり。
価格競争で勝つには、人件費というコストを抑えるしかない。誰がやっても成果が出る仕事に高い報酬を払う余裕など、もはや大企業にすらないのです。
入社すれば安泰。それはもはや過去の話です。どんな有名企業も、大企業も、全社員の給料を上げ続けることなど不可能なのです。終身雇用を求めるなら、給料は横ばい。会社が高い報酬を払うのは、スペシャルなスキルを持った人材のみ。大企業ほどその傾向は強くなっていくでしょう。
だったらどうするか。答えはひとつしかありません。スペシャリストを目指すのです。
「この会社でなくても生きていけること」が、この会社で生きる道
どんな会社にいようとも、どんな仕事をしていようとも、自分だけのスペシャリティーを磨く。会社から高い報酬を得るために。会社を離れても食べていけるように。
社員を囲い込むために、自社でしか通用しない人材育成をする。右肩上がりの時代はこれでよかった。でもこれからはもう無理です。こんな組織は生き残っていけないのです。新卒人材に1000万円も払う。30代でも大企業の部長職になれる。すべて根本は同じです。いかにしてスペシャリストを囲い込むか。あらゆる企業がその努力をしているのです。
ゼネラリスト。総合職。その報酬はどんどん下がっていくでしょう。スペシャリスト。専門職。その報酬はどんどん跳ね上がっていくでしょう。
すべての人が何らかのスペシャリストである。これこそが無駄のない組織なのです。社長だって経営のスペシャリストでなくてはならない。ゼネラリストの時代はもう終わったのです。
