働き方

捻って、ひねって、儲かるビジネスを面白くやろう

投稿日:2021年5月3日 / by

<変人・安田の境目コラム>

捻りのないアイデアは面白くないし儲からない。「捻り方」がコツです

私は物ごとの解釈に、捻りを加えることが得意です。そして解釈を飛躍させることが大好きなのです。

私が考える商品、私が考える事業、私が考える集客、私が考える売り方。それらは捻り飛躍だらけ。風が吹けば桶屋が儲かる理論は、無茶苦茶な飛躍と曲解のストーリーです。でも私はこういう物語が好きなのです。

アイデアはひねって捻って工夫する
だからやってしまう。会社をBARにしてしまうとか。いきなり社員の給料を2倍にするとか。行列ができる採用屋をつくるとか。おかげで面白い経験ができました。おかげで大変な目にも遭いました。山あり谷ありの人生。それもまたいいものです。

しかし、それは私ひとりの場合。家族にとってはかなり迷惑。社員にとってはもっと迷惑。お客さんにとっても、取引先にとっても、迷惑この上ない生き方です。これではいかん。ちゃんと考えよう。そのように反省しました。決して捻りすぎないように。飛躍しすぎないように。

捻り過ぎてもダメなのだけど、うまくバランスを調整できたら…!!

しかしこれが難しい。バランスを取りすぎると、面白くなくなってしまうから。飛躍のかけらもない企画は、アイデアとは言えません。一体どうしたらいいのか。

ここで誕生したのが、ネーミングライターである佐藤やすおさんとのコラボなのです。私が考えたアイデアを、わかりやすい文章にまとめてもらう。それがコンセプトづくりです。じつはこの時、捻りと飛躍の調整がされているのです。私が3回捻ったものを2回半に戻す。飛躍させたステップの間に、もうひとつ新たなステップを加える。こうすることでバランスが整い、市場や時流とマッチするわけです。

捻る仕事と、捻りを調整する仕事。ひとりでやれそうだけど、ひとりではできない。きっと世の中は、そういう仕事で溢れているんでしょうね。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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