働き方

壁にぶつかってしまった時の「すり抜け方」について

投稿日:2021年5月10日 / by

<変人・安田の境目コラム>

壁にあたったら「乗り越える」のでなく「すり抜ける」という考え方

万里の長城には、人間の骨が埋まっているそうです。なんとも恐ろしい話ですよね。労働者の成れの果てでしょうか。

どうやらそうではない。そう断言できるのは、骨の埋まり具合が奇妙だからです。なんとこの骨、岩と岩をまたいで埋まっているのだそうです。どうやったら、そんな奇妙なことが起こるのか。考えられる可能性はひとつ。それはすり抜けです。

万里の長城をすり抜けようとした人がいる。でも途中で止まってしまった。だから岩と岩の間に、埋まってしまったわけです。

壁にあたったら乗り越えるのでなく「すり抜ける」
すべての物体は、原子という細かい粒でできています。原子が組み合わさって分子となり、分子同士がくっついて、木や鉄や石ができているわけです。では原子はどうやってできているのか。原子は原子核と電子の組み合わせです。原子核の周りを電子がぐるぐると回っている。これが原子の構造です。

問題は原子核と電子の距離です。仮に原子核がボーリング球ぐらいの大きさだとして、電子はどの辺りを回っていると思いますか?ボーリング球を東京駅に置くと、なんと電子は新横浜あたりにいるそうです。原子核と電子の間には何もありません。つまり原子とはスッカスカの物体だということです。

壁はすり抜けられない、という思い込みをやめてみるのはどうでしょう

何が言いたいか、もうお分かりでしょう。万里の長城をすり抜ける?そんなことできる訳がないだろう。という頭の硬い方たちへ。万里の長城は石でできています。石は分子で、分子は原子でできています。そして原子はスッカスカ。だから分子もスッカスカ。石も壁も人間の体も、スッカスカだという訳です。

だったらなぜ机の上にコップが置けるんだ。なぜコップは机をすり抜けないんだ。そう反論したくなりますよね。

なぜなのか今はまだ分かりません。ふざけるな!と言われても困ります。だって人間にわかっていることなんて、ほんのちょっとだけなんですから。

※「壁はすり抜けられない」という思い込みについて、詳しくはこちらのコラムもご覧ください。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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