嫌なことはガマンせず徹底的に逃げるべきですよ
<変人・安田の境目コラム>
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」が、実はダメ。逃げなきゃダメです
私は小学3年生で、全力疾走をやめました。あまりにも遅かったから。向いていないと思ったのです。
高校生の時は、受験勉強をやめました。だけど大学には行きたかったので、アメリカに留学しました。私は逃げるのが得意なのです。
サラリーマンになって、これは無理だと思ったことは2つ。ひとつは朝の満員電車。これを何十年も繰り返したら、気が狂ってしまうと思いました。
もうひとつは会社員そのもの。言われたことをやる。言われた通りにやる。どんなに無駄に見えても。どんなにやる気が出なくても。これは私の最も苦手とすることです。お昼ご飯を決められた時間に食べることすら嫌でした。なぜ12〜13時に食べなくちゃいけない。家畜ではあるまいし。本気でそう思っていました。
つまり、最も生徒に向かない生徒。最も社員に向かない社員。それが私だったのです。
ガマンばかりしても得はない。嫌なことから逃げる生き方をおススメします
私は壮大な夢やビジョンがあって、社長になったわけではありません。嫌なことをやらないため。苦手なことを避けるため。社長になるしかなかったのです。社長になってからも、いろんなことをやめてきました。肩書きで呼び合うのをやめるとか。アポとり電話をやめるとか。真面目なオフィスをやめるとか。
50を過ぎたら更にひどくなりました。人を雇うことをやめ、午前中に家を出ることをやめ、17時以降に仕事することをやめ、気が合わない人との仕事をやめました。もうワガママし放題です。でも意外とうまくいってます。
やるべきことをリストにしよう!なんて言う人もいますけど、私の意見は真逆です。
やりたくないことをリストにしよう!徹底的にそれらを避けて生きていこう!すると人は工夫するようになる。快適だからやる気も出てくる。間違っても我慢なんて、しちゃあいけないのですよ。
1965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。