
仕事を頼むなら正社員よりフリーランス、という時代
<変人・安田の境目コラム>
「就職ならちゃんとした会社の正社員になってくれ」と親が願う時代もありましたが…
仕事ができるのに会社を辞めてしまう。その始まりは副業です。とは言ってもコンビニや飲食店での時給バイトではありません。本業でやっていること。その中でも得意なこと。それを他社で生かそうと考える。これはとても自然な流れです。
会社ではいろんな業務が求められます。時には細かい書類づくり。時には部下の育成やマネジメント。もっと専門分野を極めたい。どうでもいい作業を減らしたい。得意スキルを活かせる仕事がしたい。その思いが彼らを副業に駆り立てるのです。
商品開発だけに特化したい。営業の仕組みづくりだけに特化したい。SNS の配信だけに特化したい。試しにやった副業で成果が出る。顧客と収入がどんどん増えていく。そうやって彼らはフリーランスになっていきます。フリーランスとは、言い換えるなら能力のシェアです。
たとえば営業組織を強化したい。だけど実現できる人材が社内にはいない。では採用すればいいのか。仮に採用できても、莫大な人件費がかかります。そして現実的には採用は不可能です。だったら外注してみるか。という流れになる。
外注したら社員より仕事ができた。スキルは高いしプロ意識もある。採用も育成も必要ない。残業も離職も気にしなくていい。つまり社員を雇うより、ずっとコスパがいいのです。
「ジョブ型雇用」という言葉も出てきているけど、時代は確実に変わっている
本当にできる人材はフリーになれば2000万円ぐらい稼いでしまいます。これを1社で賄うのは厳しい。だけどシェアなら可能です。5社でシェアすれば1社600万円です。
もちろん時間は限られます。でもそれで十分なのです。なぜならできる人材は仕事が早いから。彼らの1日はフルタイム社員の1週間をはるかに凌駕するのです。
通常の業務は正社員でこなす。特別なスキルが必要な仕事は外注する。フリーと正社員が入り混じった組織。それがスタンダードとなるのです。
