働き方

才能がないと思ってる人にも「才能」は必ずあるはず

投稿日:2021年6月28日 / by

<変人・安田の境目コラム>

才能のあり・なしの前に、「才能とはなにか」を考えたことありますか

どうやら才能がある人と、才能がない人がいるらしい。これを否定してもしょうがないと、私は思っています。ただ、努力すれば何とかなるとか。限界を決めているのは自分自身だとか。そんなことを言う人たちは、才能の定義が狭いのだ感じます。

才能がないと嘆く前に
たとえば勉強ができる才能。ちょっと勉強しただけで、いつも100点を取ることができる。すごい才能だ!とか。きっとそれは暗記という才能ですよね。でも勉強の才能はそれだけではありません。たとえば昆虫のちょっとした個体差を見分けることができるとか。むつかしい実験を苦もなくやってのけるとか。表情から感情を瞬時に読み取ってしまうとか。色の組み合わせにすごいセンスがあるとか。

そんなものは勉強じゃない?それが薄いと言っているのです。

子供の時はテストの点数。大人になったら稼ぎの金額。その数値が大きいことが才能であると。とても、とても、狭い世界でしか、才能を語ろうとしない。だから先のような言葉が出てくるのです。テストが苦手です。営業が苦手です。という人たちに、そんなものは自分で決めているだけだ。まだまだ努力が足りないのだ。と。

あなただって100点取れる。あなただって売れる営業マンになれる。
確かに努力すれば、今よりはできるようになるでしょう。でもそれは正しい努力なのでしょうか。

稼げることをできるのが才能ではない。「誰かの役に立つことができる」のが才能

才能を狭い範囲で捉えてしまう。それこそが才能を殺してしまう行為だと、気がついて欲しい。とくに子供を育てる親や、先生たちに。

穴があるということは、そこには何もないということでもあります。だけど穴が役に立つことだってある。ないことあること勝る時もあるのです。人には生まれ持った才能がある。これは誰もが認める事実です。重要なのは才能の定義です。学力や売上では測れない才能。そういうものが無数に存在するのです。

才能とは個性に他なりません。その個性は誰のどういう役に立つのか。求める相手と繋がったとき、個性は才能として光り輝くのです。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について