働き方

他人に勝つ人生より、自分の勝ち方を考える人生へ

投稿日:2021年7月19日 / by

<変人・安田の境目コラム>

もっと上へ!もっと多く!と求める生き方を変えてみるのはどう?という提案

足こと(たること)を知る。ということを私は理解しています。でもそれはこの歳になったから。やりたいことを散々やってきたから。まだまだ夢も希望もある若者に、足ことを知れ!などと言うのはかわいそうだと思います。というか年寄りの傲慢ですよね。

だけど一方で、「少年よ小志を抱け」などと平気で言ったりもします。

矛盾してるじゃないか!この老害め!と言われそうですが、自分の中では全然矛盾していないのです。

少年よ大志でなく小志を抱け
足ことを知るとは、必要以上に欲しがらないことです。言い換えるなら、「このぐらい(の量)で満足しろよ」ということ。小志を抱くとは、「求める対象を変えてしまおう」ということです。欲望の虜になるな!と言っているのではなく、欲望の質を変えてしまおうぜ!と言っているのです。

量を追求することが、満足や幸福や豊かさに直結する。という古い価値観を見限ってしまえ。量ではなく質を追求すること。他者との比較ではなく、自分自身の満足に忠実になること。それこそが幸福や豊かさへの近道なのだ。そのように伝えたいのです。

収入とか出世とか、勝ち組・負け組なんてことも、まったく無意味になるかもしれない

価値観や常識の鎖から、脱出するのは容易ではありません。気にしないようで、気にしてしまう。考えないようにしても、不安になってしまう。それは仕方のないことなのです。ではどうすればいいのか。最初から別の価値観、別の常識で生きればいいのです。ジイさん連中の騒音など無視して、マイペースで心地よく生きればいい。

結局のところ、人生なんて自己満足です。だけどいつの間にか他人の評価を優先している。ここが一番の問題なのです。

それは本当に自分の欲望なのか。押し付けられた価値観で、自分の欲望だと錯覚しているのではないか。それを自分の心に、しっかり問いかけるのです。

※大志ではなく「小志を抱く」ということについて、安田氏のこちらのコラムでも深く掘り下げられています。よろしかったらご覧ください。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

読み物コンテンツ

働き方白書について
仕事相談室について
極楽仕事術について
三者三様について
戦略的転職について
用語集について