
他人に勝つ人生より、自分の勝ち方を考える人生へ
<変人・安田の境目コラム>
もっと上へ!もっと多く!と求める生き方を変えてみるのはどう?という提案
足こと(たること)を知る。ということを私は理解しています。でもそれはこの歳になったから。やりたいことを散々やってきたから。まだまだ夢も希望もある若者に、足ことを知れ!などと言うのはかわいそうだと思います。というか年寄りの傲慢ですよね。
だけど一方で、「少年よ小志を抱け」などと平気で言ったりもします。
矛盾してるじゃないか!この老害め!と言われそうですが、自分の中では全然矛盾していないのです。
足ことを知るとは、必要以上に欲しがらないことです。言い換えるなら、「このぐらい(の量)で満足しろよ」ということ。小志を抱くとは、「求める対象を変えてしまおう」ということです。欲望の虜になるな!と言っているのではなく、欲望の質を変えてしまおうぜ!と言っているのです。
量を追求することが、満足や幸福や豊かさに直結する。という古い価値観を見限ってしまえ。量ではなく質を追求すること。他者との比較ではなく、自分自身の満足に忠実になること。それこそが幸福や豊かさへの近道なのだ。そのように伝えたいのです。
収入とか出世とか、勝ち組・負け組なんてことも、まったく無意味になるかもしれない
価値観や常識の鎖から、脱出するのは容易ではありません。気にしないようで、気にしてしまう。考えないようにしても、不安になってしまう。それは仕方のないことなのです。ではどうすればいいのか。最初から別の価値観、別の常識で生きればいいのです。ジイさん連中の騒音など無視して、マイペースで心地よく生きればいい。
結局のところ、人生なんて自己満足です。だけどいつの間にか他人の評価を優先している。ここが一番の問題なのです。
それは本当に自分の欲望なのか。押し付けられた価値観で、自分の欲望だと錯覚しているのではないか。それを自分の心に、しっかり問いかけるのです。
※大志ではなく「小志を抱く」ということについて、安田氏のこちらのコラムでも深く掘り下げられています。よろしかったらご覧ください。
