働き方

金はないが時間はある人間、が勝ち組になる時代?

投稿日:2021年8月16日 / by

<変人・安田の境目コラム>

お金がなくて悩む時代から、時間がないのが悩みになる時代に変わりつつある

私には観たい映画がたくさんあります。読みたい小説も山ほどあります。だけどこれができないのです。なぜなら時間がないから。そんなに忙しいの?働きすぎじゃないの?たまには休まなくちゃいけないよ、と言われてしまいそうです。

でも安心してください。そんなに働いていませんから。だったらなぜそんなに忙しいのか。それはやることが沢山あるからです。

お金がない
たとえばYahooニュースを見る時間。藤井聡太くんは勝ったのか。大谷くんは今日もホームランを打ったのか。東京オリンピックの国民感情はどうなのか。そんなことはどうだっていい?いやいや大事なことですよ。

もちろん他にも大事なことはあります。たとえばTwitterやFacebookに投稿するとか、投稿をチェックするとか。YouTube収録の準備もやらなくちゃいけない。メルマガも確認しておかないと。そういえばメールチェックがまだだった。そうこうしているうちにzoomの時間が始まる。こっちも準備しておかないと。

もちろん食事の時間やシャワーの時間、そして家族との団欒の時間も必要です。そういえば子供の乳歯が赤かったな。ネットで情報検索しておかないと。おお!このおもちゃ買ってあげたい。気がつけば子供のおもちゃを調べてる。

ああダメだ。そろそろ仕事しないと。藤井くんは勝ったみたいだし。大谷くんはスランプみたいだ… いやいや、こんなこと考えてる場合じゃない。

とにかく毎日忙しいというか時間がない。これは私だけじゃないはず。とにかく現代人は忙しいのです。ネットとスマホが普及したおかげで。

マンガがタダで読めてしまう。映画もタダで観れてしまう。ゲームだってタダで遊べる。お金がかからない娯楽は山ほどある。だけど時間がない。

誰もが時間がない世の中では、時間をもっている人が一人勝ち!?

現代社会では時間を持つものこそが最強なのです。遊ばせてもらう、読ませてもらう、はもう古い。読んでやる、観てやる、遊んでやる、が当たり前。

何かを教える?もう古いですよ。これからは習ってあげるという仕事。娯楽を提供する?そんなのはレッドオーシャン。これからは娯楽を利用してあげるという仕事。それが儲かる時代なのです。

※「お金と時間の逆転」という現象について、安田氏が詳しく語っているこちらの動画もどうぞご覧ください。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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