働き方

仕事はプロに頼め。それも専門会社でなく個人に頼め

投稿日:2021年8月23日 / by

<変人・安田の境目コラム>

自社の“素人の”社員だけで仕事を進めるのは、もう過去のやり方です

美味しい飲食店は、スマホで検索すれば探すことができます。便利な世の中になりました。だけど探しにくいものもあります。たとえば人です。表には出てこないけれども、高い専門スキルを持った人。

もちろん検索すれば、専門家のページは出てきます。財務の専門家、集客の専門家、システム開発の専門家、などなど。問題はその多くが企業であること。なぜそれが問題なのか?それはスキルというものが、企業ではなく個人に由来するものだからです。

仕事はプロの個人に外注すべき
同じ会社に発注しても、受ける人によって成果が変わる。これが第一の問題。ではそこを標準化している会社はどうでしょう。マニュアルや教育で、共通のスキルをつけさせている。しかし標準化できるスキルには限界があります。

さらに企業に発注した場合、どうしてもその利益が乗ってきます。企業には固定費もあるし、採用や育成にもお金がかかる。

ではどうすればいいのか。高スキルを持った個人に直接仕事を頼む。そういう流れに行き着くことは必然です。

「プロの個人を見つける人」もまた、必要になってくる

だけどそんな人にはなかなか出会えない。ネットで検索しても出てこない。優秀なスペシャリストには、もう十分な固定客が付いているからです。

ニッチなマーケットだけで成り立っているスペシャリスト。そういうスペシャリストにニッチな仕事を頼みたい経営者。ここを繋ぐ新たなスペシャリストがこれから登場してくるでしょう。私はこれをスペシャリスト案内人と呼んでいます。そして私自身がまず、案内人第1号になろうと思っています。

おそらく今後、いろんな案内人が出てくるでしょう。たとえば医療業界に特化した案内人。たとえば営業に特化した案内人。まずは信頼できる案内人を見極めること。それが経営者の重要な仕事となるでしょう。

※社内の“素人”に仕事をさせるのでなく、「プロの個人に外注すべき理由」について、安田氏がさらに詳しく語っているこちらの動画もどうぞご覧ください。


<プロフィール>安田佳生(ヤスダヨシオ)
yasuda21965年、大阪府生まれ。高校卒業後渡米し、オレゴン州立大学で生物学を専攻。帰国後リクルート社を経て、1990年ワイキューブを設立。著書多数。2006年に刊行した『千円札は拾うな。』は33万部超のベストセラー。新卒採用コンサルティングなどの人材採用関連を主軸に中小企業向けの経営支援事業を手がけたY-CUBE(ワイキューブ) は2007年に売上高約46億円を計上。しかし、2011年3月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。その後、個人で活動を続けながら、2015年、中小企業に特化したブランディング会社「BFI」を立ち上げる。経営方針は、採用しない・育成しない・管理しない。最新刊「自分を磨く働き方」では、氏が辿り着いた一つの答えとして従来の働き方と180度違う働き方を提唱している。同氏と差しで向き合い、こだわりの店で食事をし、こだわりのバーで酒を飲み、こだわりに経営について相談に乗ってもらえる「こだわりの相談ツアー」は随時募集中(http://brand-farmers.jp/blog/kodawari_tour/)。

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